アメリカ在住のYonaです。
みなさんは、
「英語で会話する時、一言発するだけでもすごく時間がかかってしまう」
「英語でニュースを読むとき、ものすごく時間がかかってしまう」
と悩んでいませんか?
私もアメリカに来てすぐ、英語が全くできなかった頃、
「大勢のネイティブと会話する時、全然会話に参加できない」
「契約書を読むのに時間がかかりすぎてスタッフさんにため息をつかれる」
という苦い経験をしていました。
そんな悩みを解消してくれた方法が「英語脳を作ること」です。
英語脳は日々の簡単な練習で習得することができます。
場所は全く関係ないので日本に住んでいる方でも大丈夫です!
私も少しずつ「英語脳」ができてきたことによって、今ではネイティブと普通に会話ができるようになりました。
今回はみなさんに「英語脳とは何なのか?」、そして「今すぐ1人で始められる、英語脳を作るための簡単な練習方法」をご紹介します!
英語脳とは?
そもそも英語脳とは何なのでしょうか?
そのお話をする前に、なぜ英語脳を習得していない人が英語を話すのに時間がかかってしまうのかを考えてみたいと思います。
みなさんは英語を話すとき、
言いたいことを日本語で考える → それを英語に翻訳する → 英語を話す
ということを頭の中で行っていませんか?
この方法で英語を話している人は、たった一言発するのにすごく時間がかかってしまう人が多いんです。
その理由は、日本語から英語に翻訳するのに時間がかかるからです。
日本語から英語に翻訳するためには、該当する単語を見つけて、語順を整理し、時には直訳から英語らしい表現に変えて…という作業が必要です。
翻訳家でない限りこんなたくさんの作業を一瞬でできるわけがありません。
むしろ時間がかかって当たり前なのです。
では、一体どうすれば英語で言いたいことをパッと言えるようになるのでしょうか?
それには「英語脳を作ること」が必要です。
「英語脳」とは、母語から英語に翻訳をせずに英語を英語で理解できたり、英語で考え英語でアウトプットできることを指します。
英語脳を作ることで、時間がかかる「翻訳する」というステップを完全に省いてしまうのです。
もちろん、英語脳を作るためには日々の練習が必要です。
でも、その方法はとても簡単で毎日続ければちゃんと習得できます。
それでは、私が実際に行っている「英語脳を作る簡単な方法」をご紹介します。
今すぐ1人でできる!簡単!英語脳の作り方!
英語で独り言を言ってみよう
英語で独り言を言ってみましょう。
もちろん実際に言わなくても、頭の中で言うだけでも大丈夫です。
もし何を言えばいいかわからないという場合は、目の前の景色を実況中継することから始めるのをおすすめします。
例えば通勤中に猫を見つけたら…
There’s a cat!
(猫がいる!)
という感じです。
慣れてきたら文章を長くしてみましょう。
There’s a black cat in front of the convenience store!
So pretty~!
Oh, he ran away.
I stared at him too much.
(コンビニの前に黒猫がいる!かわいい~!あ、逃げちゃった。じっと見すぎたかな。)
大切なのは、絶対に頭の中で翻訳をしないことです!
最初は短い文章で大丈夫なので、翻訳しないようにできるだけテンポよく言いましょう。
また、独り言なので間違えても大丈夫です!
わからない単語があっても間違いを気にせず、とりあえず知っている単語を当てはめて言ってみましょう。
例えば、先ほどの例文で「じっと見る」という単語がわからなかったとしたら「I looked at him too much.」とでもしておきます。
とりあえず言い切ってしまってからわからなかった単語を調べ、その後で正しい単語を当てはめて言い直しましょう。
実際にネイティブと会話している時にスマホを取り出してわからない単語を辞書で引くことはできません。
従って、新しい単語を覚えることはもちろん大切ですが、自分の語彙力の範囲内で代わりに使える単語を見つける練習も非常に大切です。
私はこの方法を語学学校の先生から教わりましたが、YouTubeのAtsueigoというチャンネルのAtsuさんも英語で独り言を言う練習方法について動画で詳しく説明されています。
興味のある方はぜひ見てみてください。
翻訳せずに英文を読む
英語の勉強をかねてニュースを読んでいる方!
読む際に、一文ずつ翻訳してはいませんか?
学校の英語の授業の癖でどうしても一文ずつ日本語訳をつけたくなってしまう方がいるかもしれませんが、それでは英語脳は作れません。
翻訳する癖がついている方は、とりあえず英語の文章を音読してみましょう。
実際に音読しなくても頭の中で音読すれば大丈夫です。
1回目で理解できなくても、2回3回…と繰り返し読んでいる内に意味が掴めるようになります。
わからない単語があったら、その単語だけを調べます。
その単語を含んだ一文を翻訳しないようにしましょう。
また「翻訳する癖は無いんだけど、英文を読むのが遅い」という方は、頭の中で音読する癖がついていませんか?
頭の中で音読をせずに文章にさーっと目を通しただけで意味を取れるようになると読解スピードが飛躍的に向上します。
これも同じように音読しないように気を付けながら、とりあえず文を目で追ってましょう。
同じ文章を2回3回…と繰り返し読んでいる内に意味が取れるようになってきます。
また、英語を読む練習には「Polyglots」というアプリがおすすめです。
このアプリでは英語でニュースを読むことができます。
また、このアプリで「ペースメーカー」という機能を起動させると自動で画面をスクロールされるのでそのペースに合わせて英文を読まなければいけません。
翻訳癖や音読癖がついている人は、このアプリで強制的に速く読む練習をすれば癖が早く直るはずです。
私も今このアプリを使って音読癖を直していますが、少しずつ読むスピードが速くなってきています。
英語で日記を書く
手帳やノート、携帯に英語で日記をつけてみましょう。
辞書を使わずに今日あったハッピーなことや悩んでいることなどご自身の好きな内容を書いてください。
大切なことは、文章量と制限時間を決めることです。
文章量は、例えばノート5行分や1ページなどなんでも結構です。
制限時間は5~10分ぐらいがオススメですが、目標の文章量やご自身の英語レベルに合わせて時間に調節してください。
こんなに短い時間でこれだけ書けるかな?少し難しいかな?と思うぐらいがちょうどいいです。
一度制限時間を決めたら、その制限時間を絶対に守りましょう。
目標の文章量に達していなくても制限時間が来たらそこで終了です。
書き終わったら、書いた文章を見返して文法や単語の間違いを訂正していきます。
この時はもちろん辞書を使っても大丈夫です。
より良い表現を見つけたらどんどんメモしていきましょう。
この方法の良いところは、制限時間と目標の文章量を決めることによって翻訳をする余裕が無くなることと、焦りながら書くことによって瞬発的に出た文法や単語の間違いが紙に残ることです。
この瞬発的に出た間違いは、実際に会話する時にも出てしまう間違いです。
また、文章を作るのに時間がかかった部分は実際の会話でつまづく部分ですので、メモしておくと良いでしょう。
この日記で自分の癖や弱い部分をしっかり把握して、改善していきましょう。
また、私はたまに携帯で自分の話している姿を撮ってビデオ日記をつけています。
ビデオに撮ることで発音のチェックもできるので、オススメです。
いかがでしたか?
英語脳を作るためには、これらの練習法をできるだけ続けて行うことが大切です。
隙間時間でできる簡単な方法だと思うので、みなさんもぜひ試してみてくださいね。
(written by Yona)
アメリカ合衆国テキサス州在住。
メキシコ系アメリカ人の主人と結婚後、渡米。
現在、スペイン語習得に向けて勉強中。
アメリカやメキシコの文化・イベント、日常会話で使える表現・単語を紹介しています。