アメリカ在住のYonaです。
こちら↓の記事に続いて、似ている物シリーズです(笑)
先日、大好きなタレントの方が
「サルサ作ったよ!」
というコメントをつけてあげていた写真が、
Pico de gallo(読み:ピッコ・デ・ガヨ)
でした。
いや、サルサっちゃぁサルサなんだけど…
と困惑してしまったこの気持ちを、ぜひこの記事で説明させてください(笑)!
ということで今回は、
SalsaとPico de galloはそれぞれ何なのか
をご紹介します。
これもまた認識に地域差が出るらしいので、テキサス在住者とメキシコ北部在住者の意見だと思ってください。
Contents
Salsaとは
Salsaはスペイン語でソースを意味する言葉です。
○○ソースと言いたいときは基本的にSalsa ○○になります。
例えば、醤油はSalsa de soya(読み:サルサ・デ・ソヤ)といった具合です。
ただ、こちらでただ「Salsa」と言うとこれの事を指します。
トマトソースです。
一般的にトマトとチレ(唐辛子)を潰して、パクチーやクミン、ニンニク、塩、こしょうなどで味付けしたものを指します。
トマトの甘酸っぱさと唐辛子のピリッとした辛味、香辛料の独特の香りがたまらない、とってもおいしいソースです。
Salsaは、メキシコ系の家庭なら必ず冷蔵庫に入っています。
本当に万能なソースでトルティーヤチップスにつけて食べたり、お肉にかけたりします。
義父はサルサを使ってパスタソースも作ります。
サルサがあると忙しい時の料理が本当に楽になります。
例えば、日本では醤油でちゃちゃっと炒めた料理が食卓にあがることがありますよね。
あの感覚で、お肉を炒めてSalsaをからめて小麦粉でとろみをつけたもの(うちではCarnita(読み:カルニータ)と呼んでいます)をちゃちゃっと作ったりします。
おつまみにもなるし、ごはん作りにも使えるし、本当にSalsaには頭が上がらないぐらい助けてもらっています。
ちなみに上の写真で紹介したものはSalsa roja(読み:サルサ・ロハ)と呼ばれる赤いサルサです。
他にも色々種類があるのですが、私のお気に入りは緑色のトマトを使ったSalsa verde(読み:サルサ・ベルデ)です。
面白いのが、家庭やレストラン毎に味がちょっとずつ違うんですよ。
こちらに来られた際は、Salsaのおいしいレストランを探すのも楽しいかもしれません。
Pico de galloとは?
対して、Pico de gallo(読み:ピッコ・デ・ガヨ)はこちらです。
トマトや玉ねぎ、唐辛子を刻んで、塩、コショウ、クミン、パクチー、ライムなどで味付けしたものを指します。
作る工程で具材に火を通さないので、Salsa Fresca(読み:サルサ・フレスカ、英語:Fresh Salsa)やSalsa Cruda(読み:サルサ・クルダ、英語:Raw Salsa)とも呼ばれるそうです。
私の住んでいる地域ではこのような呼ばれ方はされず、Pico de galloというのが一般的です。
Pico de galloは主にステーキを食べる時に登場します。
タコスにして食べるのがたまらなくおいしいです。
BBQグリルで焼いたお肉を細かく切ってトルティーヤに乗せ、その上からPico de galloとお好みでSalsaをかけて…
簡単で最高においしいのでぜひお試しください。
さて、Pico de galloをSalsaに分類するのは、個人的にとても違和感があります。
もちろん、Salsa crudaと呼ぶ地域もあるぐらいなのでSalsaであることには変わりないのですが…
一般的なSalsaのように液体状でないこととその食べ方から、
ソースではなくて薬味に分類した方がしっくりくるな…
と思っています。
私が芸能人の方の写真を見たときに困惑したのは、このためです。
主人やメキシコに住む叔母からも同意見を得られたのですが、きっと感じ方には地域差が出るのだと思います。
余談ですが、薬味は英語でCondimentとよく訳されます。
日常会話ではCondimentやToppingという言葉が使えると思います。
細かいことを言うとCondimentは食べ物に味を加える物なので、醤油もケチャップもスパイスも全てCondimentに含まれるので注意して下さい。
以上、SalsaとPico de galloについてご紹介しました。
(written by Yona)
アメリカ合衆国テキサス州在住。
メキシコ系アメリカ人の主人と結婚後、渡米。
現在、スペイン語習得に向けて勉強中。
アメリカやメキシコの文化・イベント、日常会話で使える表現・単語を紹介しています。