Vaccine, Allyship, Meta!Word of the Yearで振り返る2021年!

アメリカ在住のYonaです。

今年も大手辞書サイトが2021年に最も検索された言葉Word of the Yearを発表しました!

Merriam-Webster’s Word of the Year 2021

Dictionary.com’s 2021 Word Of The Year Is …

 

ということで今回は発表の中からいくつか気になった言葉をピックアップしてご紹介します。

 

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Vaccine, Vax

昨年のWord of the YearはPandemicで、こちらの記事でもご紹介しました。

 

もう随分前の事のようにも感じられますが、WHOがCovid-19のPandemicを宣言したのは2020年3月11日。

この宣言以降、私たちの生活を大きく変わりました。

 

そして今年はMarriam-WebsterでVaccineが、Oxford LanguagesではVaxが 、Word of the Yearに選ばれました。

Marriam-WebsiterによるとVaccineを検索される回数は昨年2020年比で601%増となったそうです。
Vaccineはワクチンを意味し、Vaccineの短縮系としてVaxが使われます。

I’m fully vaxed / vaccinated.
(ワクチン接種を完了しています。)

May I have your vaccine card / vax card?
(ワクチンカードをご提示いただけますか?)

 

日本の皆さんも今年ワクチンを打ったよ!という方が多いのではないでしょうか。

私の周りでもワクチンを打つ人が増えました。

こちらでは場所によっては無料で受けられますし、ワクチン接種が終了していればマスクを着けなくてよい場所が多いのでどんどんマスク姿の人が少なくなっている印象を受けます。

州によってはワクチンを接種することで報酬をもらえるところもあるそうです。

 

余談ですが、今年私がワクチン接種関連で聞いた話で印象に残っているのは

Vaccine Touristmワクチンツーリズム

についての話です。

ワクチンツーリズムとは、ワクチン供給に遅延や支障が出ている国に住んでいてその国で接種するのが難しい人達が、アメリカのような接種が進んでいる国に来てワクチンを受けることです。

もちろん旅費と医療費が必要になる場合があるのでお金はかかりますが、価値があるとのことでした。

私はメキシコ系の方が多い地域に住んでいるので「今メキシコの親戚がワクチン接種しに来ているのよー」というお話を聞く機会が多かったですし、私の主人の親戚も家族でこちらに来てワクチン接種をしていました。

他にも、例えば海外に住んでいる米国人が一時帰国をしてワクチンを接種するというケースを耳にしました。

 

Allyship, Woke

Dictionary.comでWord of the Yearに選ばれたのがAllyship

グローバルな環境で働いている方はAllyAllyshipという言葉を聞く機会が多かったのではないでしょうか。

Dictionary.comでも今年になって追加された新しい言葉なのだそうです。

 

まず、Allyとは、長年に渡って社会的、政治的に差別、抑圧、疎外されてきた人々に対する支援そのものや、支援を行う人の事を言います。

Shipを付けてAllyshipとすると、そのような支援を行う人のポジションを指します。

支援を行う人たちはその差別を受けているグループには属しませんが、その苦悩を理解しようとし共にあろうとしてくれる人達です。

 

個人的には特にBlack Lives MatterやLGBTQ+関連の記事で見ることが多かった印象がある言葉ですが、もちろん他のグループや人々についても使われる言葉です。

Allyshipという言葉についてもっと詳しく知りたいという方はDictionary.comの記事を一読されることをお勧めします。

 

また、Marriam-Websterの記事を見るとWokeという言葉がノミネートしていたので併せて解説しておきます。

WokeはAfrican American English (AAE)に由来する言葉で、人種的な問題やソーシャルジャスティスの問題など今社会で起こっている事に気づき、関心を持つという意味合いで使われていました。

Stay wokeというスローガンでこの言葉を知ったという方も多いと思います。

ただ最近では残念ながら、過剰に左寄りな発言をしたりパフォーマンスをする人への蔑称として使われていて、否定的な意味合いを持ちます。

例えばHe’s ally.と言えばそのような問題に対して関心がありサポーティブな人だという意味になりますが、He’s woke.と言ってしまうと悪口になってしまうので注意して使ってください。

 

Meta

10月28日、Facebookが社名を「Meta」という名前に変更しことを発表しました。

Metaverse」に注力する企業であることをアピールするための社名変更だそうで、この発表によりMarriam-WebsterでのMetaの検索数が10,860%上昇したそうです。

 

ここでいうMetaverseというのはインターネット上の仮想空間のこと。

VRやARなどの技術を用いてこの仮想空間で遊んだり交流できるような基盤を構築していくのだそうです。

Mark Zuckerberg氏は

I believe the metaverse is the next chapter for the internet.
(Metaverseはインターネットの新しいチャプターだと信じている)”

と言っています。

 

アメコミに詳しい方はMultiverseという言葉を聞いたことがありますが、あれはMultiとUniverseをくっつけた言葉です。

めちゃくちゃ簡単に言ってしまえばパラレルワールドが複数存在するよという考え方ですよね。

 

そのような感じでMetaverseもMetaとUniverseをくっつけた言葉です。

Metaという言葉から現実を超越するとか、現実世界とは明らかに異なる形で存在することができるということが伺えます。

Metaverseの動画、皆さんはチェックされましたか?

映画のReady Player Oneを思い出してちょっとワクワクしてしまったので、ぜひ見てみてください。

 

Perseverance

2月18日、NASAの火星探査車Perseveranceが火星への着陸に成功しました。

これを受けPerseveranceはMarriam-Websterの2月の検索数トップに輝いたそうです。

 

Perseveranceはよく忍耐力とか頑張りと訳されます。

困難や失敗、反対に負けず、何かを行ったり何かを達成するための継続的に努力をすることを意味します。

この名前はアメリカの幼稚園から高校生までから募った28,000のエントリーの中から選ばれた名前なのだそうです。

 

Cicada

Cicadaとはセミの事。

英語でSNSをやっている方は初夏辺りにセミに関する記事をたくさん見ませんでしたか?

実はこの夏、Brood Xと呼ばれる17年周期で現れるセミがアメリカ東部で大量発生したそうです。

 

私が住んでいる地域ではなかったので実際に被害には合いませんでした。

しかし騒音被害のニュースや、車に入ってきたセミにパニックを起こして事故を起こしてしまった人のニュースを見ました。

またSNSで昆虫食Insect food / insect cookingを勧めている方々がセミの食べ方を紹介している記事を投稿していたりしました。

 

こちらではセミをほとんど目にすることがなく「セミは日本の風物詩だなぁ」と思っていたところ、SNSでトラウマになるほどセミの写真を見てしまった夏でした…。

記事に書いてこの苦い思い出を成仏させようと思います。

 

以上、2021年をWord of the Yearで振り返ってみました!

最後になりましたが、今年も私の記事を読んでいただき本当にありがとうございました!
少しでも皆様の英語学習のお役に立てていれば幸いです。

来年もどうぞよろしくお願いします:)

 

 

(written by Yona)

 

アメリカ合衆国テキサス州在住。
メキシコ系アメリカ人の主人と結婚後、渡米。
現在、スペイン語習得に向けて勉強中。

アメリカやメキシコの文化・イベント、日常会話で使える表現・単語を紹介しています。

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[ Vaccine, Allyship, Meta!Word o... ]Yona,海外生活2022/01/01 12:36