アメリカで生卵は食べられる?Pasteurized eggについて

アメリカ在住のYonaです。

 

海外に長期間いると、どうしても日本食が恋しくなります。

日本食が恋しくなった時に私が一番食べたいと思ったのが「卵かけご飯」でした。

卵とご飯とお醤油さえあればできてしまう簡単な料理。

でも、ネックになったのは生卵でした。

 

当初は海外で生のものを食べるのがなんとなく怖くて、ずっと食べるのを我慢していました。

しかし、欲望には叶わず色々調べてみることに…

 

すると、アメリカにも生食できる特別な卵があることがわかりました。

見つけてから半年ほど経ちますが、今では気軽に生卵を楽しんでいます。

 

ということで今回は、生で食べられる特別な卵「Pasteurized egg」をご紹介します。

これからアメリカに留学や移住するという方、長期で滞在する予定がある方はぜひ参考にしてください。

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アメリカでは生卵を食べない

まず、アメリカのスーパーで普通に売っている卵を生で食べるのは非常に危険です。

アメリカには卵を生食する文化はありません。

基本的に、茹でたり炒めたりして火を通してから食べます。

 

そのため、アメリカのスーパーで普通に売っている卵は日本の卵のように生食を想定した殺菌は行われていません。

卵のパックにも次のように注意書きがされています。

To prevent illness from bacteria: Keep eggs refrigerated, cook eggs until yolks are firm, and cook foods containing eggs thoroughly.
(細菌感染を防ぐため、卵は冷蔵保存し、卵は黄身が固くなるまで調理、卵を使った料理は完全に火を通すようにしましょう。)

 

アメリカで生卵は食べられる?Pasteurized eggについて   

もちろん、お店に行くと、半熟の目玉焼きや完全に火が通り切っていないスクランブルエッグなども出てきます。

しかし、完全に生の卵を出しているお店は見たことがありません。

 

私の町の日本食レストランでは、すき焼きは生卵無しで提供されていました。

お願いしても

何かあっては困るから、生卵は提供できない

と言われました。

 

市によっては生卵を提供できるレストランもあるそうですが、基本的には提供していないと思った方がよさそうです。

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生食できる卵

そんな中で主人が見つけてきてくれたのが、Pasteurized eggでした。

Pasteurized eggとは、低温殺菌された卵のことです。

普通の卵を食べるより、半熟や生で食べたとしても食中毒にかかるリスクが少ないのだそうです。

アメリカで生卵は食べられる?Pasteurized eggについて

USDA(アメリカ合衆国農務省)では、家庭でマヨネーズやシーザーサラダドレッシング、エッグノッグ、アイスクリームなど卵を加熱調理しない料理を作る際はこの卵を使用するように勧めています。

 

当初Pasteurized eggの事を知ったときは、加熱殺菌によって色や味が変わってしまっているのではないかと思っていました。

しかし、色も味も普通の卵で、おいしく卵かけご飯を頂きました。

アメリカで生卵は食べられる?Pasteurized eggについて

 

ちなみに、よく似たものにPasture-raised eggというものがありますが、これは全く別物です。

Pasture-raised eggは、放し飼いされた鶏から生まれた卵のことです。

普通の卵より栄養価が高く、オーガニック志向の人に好まれています。

しかし、先に紹介したPasteurized eggとは違い低温殺菌などのサルモネラ菌対策はされていません。

 

Pasture-raised eggとPasteurized egg…よく似た名前なので間違えやすいのですが、わかりやすい見分け方があります。

低温殺菌されたPasteurized eggは殻にPと書かれています。

必ずパックを開けてPマークを確認してから購入することをお勧めします。

アメリカで生卵は食べられる?Pasteurized eggについて

 

生食は自己責任

私は先日、食中毒にかかってしまいました。

 → 下痢?便秘?食中毒?胃腸炎?腹痛やお腹の病気に関する英語

おそらく原因は生卵を食べたことだと思われます。

 

いくら低温殺菌された卵とはいえ、食中毒になるリスクは0ではありません。

普通の卵を生で食べるよりもリスクがかなり「低い」というだけです。

扱い方を間違えたり、体調が悪い時に食べれば食中毒になる可能性は十分にありえます。

 

何にせよ食中毒にかかる可能性があるものを生で食べる以上、それは自己責任です。

私は卵かけご飯無しの生活は耐えられないのでこれからも食べ続けるつもりです。

そのために卵の扱いに十分注意するのはもちろんのこと、大事な仕事のない長期休暇の時に食べるように心がけたり、スポーツドリンクをストックしておいたり、症状を説明で切るだけの英語力をつけておいたりと、それなりの対策はしておく必要があるなと思います。

 

いかがでしたか?

今回はアメリカで生で食べられる卵、Pasteurized eggをご紹介しました。

もし、私のように卵かけご飯が食べたい!すき焼きが食べたい!という方がいらっしゃいましたら、参考にしてみてくださいね。

 

(written by Yona)

 

アメリカ合衆国テキサス州在住。
メキシコ系アメリカ人の主人と結婚後、渡米。
現在、スペイン語習得に向けて勉強中。

アメリカやメキシコの文化・イベント、日常会話で使える表現・単語を紹介しています。

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[ アメリカで生卵は食べられる?Pasteurized eggに... ]Yona,海外生活2017/12/15 12:26