アメリカ在住のYonaです。
私の主人はアメリカ人で、日本に住んでいた時は英語の先生をしていました。
学校の先生や、英会話の講師を経験しています。
今回は英語の先生をしていた主人に、
「授業をする時に気を付けていたこと」や「生徒にこうしてほしい!」
ということなど、色々インタビューしてみました。
英会話教室に通っている方、これから通おうと思っている方は、先生がこんな気持ちで授業をしているという事を知ってもらえればと思います。
Contents
経歴を教えて
日本で約5年間、英語を教えていました。
年齢層は子供から大人まで幅広く、オンラインも実際の授業も経験したし、一対一の授業も大人数の授業も行いました。
学校のカリキュラムに合わせて授業をすることもあれば、プランを自分で考えて行うこともありました。
一般的に思い浮かべる「英語の先生」としての経験は全て経験したと思います。
ネイティブの先生の役割って何だと思う?
主に、アウトプットの手助けをすることだと思います。
日本の学校には日本人の英語の先生がいますよね。
大抵の場合は、その日本人の先生が日本語で文法や言葉の意味を教えてくれます。
大人になっても学校で習った基礎的な事はきっと覚えているし、日本にはたくさん参考書があるから文法や単語は自分で勉強できます。
でも、がんばって文法や単語を覚えたとしても、話したり書いたりする時に完璧にできるとは限りません。
そのアウトプットの手助けをするのがネイティブの先生の役割だと思います。
具体的には、単語の使い方や発音などです。
単語のちょっとしたニュアンスで文章全体の意味が変になってしまうことがあります。
そういうところを
「この単語を使った方が伝わりやすいよ」
と直したりするのは、ネイティブの感覚が無いとできないことだと思います。
また、日本には色々なリスニング教材があふれているけれど、聞いただけでは発音は習得できません。
目で口の動きを見て、聞いて、マネしてようやくわかることだと思います。
そういったところをお手伝いすることがネイティブの先生の役割かなと思います。
教える時に気を付けていたことはある?
できるだけ生徒さんに話してもらうようにしていました。
先生によって授業の方法が違うから一概には言えないけれど、僕は
「良い先生は生徒にたくさん話させる」
と思っています。
ネイティブの先生の役割はアウトプットのお手伝いだと思っているので、たくさん話してもらわないとお手伝いできません。
たくさん話してもらって、改善できるところを見つけて、改善点を教えて…
この繰り返しでした。
授業内の話す割合としては、先生が30%、生徒さんが70%ぐらいが理想かなと思います。
全然話をしてくれない生徒さんには、たくさん質問をしていました。
「今日は何をしていたの?」とか「なんでそれをしていたの?」とか…
質問攻めにならないように注意しながら、話してもらうように促していました。
生徒にしてほしいことはある?
あえて挙げるならこの3つかなと思います。
・ミスを恐れずに話してほしい
・詳細を話してほしい
・わからないことはどんどん質問してほしい
ミスを恐れずに話してほしい
よく「私なんて全然英語上手じゃないし」と話すことを怖がる生徒さんがいました。
小さなミスを指摘しただけで、落ち込んでしまったりする人もいました。
英語の先生たちは、毎日たくさんの生徒さんを見ています。
その中には英語が上手ではない人もたくさんいます。
多分、その先生が指導した一番低いレベルの生徒さんよりあなたの方が相当英語力が高いし上手です。
だから、自信を持って恥ずかしがらずに話してください。
詳細に話してほしい
話をする時に色んな情報を盛り込んでくれると助かります。
例えば、
「今日は買い物をした。」
だけではなく、
「今日は大阪に服を買いに行った。今着ている服を買った。」
という風に話をしてほしいです。
英語で会話する時、ミスをしないように短文で話す人がいます。
でも、日常会話では例のように色々情報を盛り込んで長文で話すことも多いですよね。
英会話教室でもこのように長文で話すと会話力が身につくと思います。
先生としては、色々な情報を盛り込んで話してもらえると間違いが見つけやすいし、その後の会話も広げやすくなって助かります。
無理に情報を盛り込むのではなく、普段日本語で会話する時のように自然に話をすれば大丈夫です。
わからないことはどんどん質問してほしい
わからないことはそのままにせず、どんどん質問してください。
先生は、できるだけ生徒さんのリアクションを見るようにしています。
でもすべてのリアクションを拾いきれるわけではありません。
どこがわからないかを聞くことは、生徒さんにとっては話をする練習にもなるし、先生としてもより生徒さんに合った授業を作る上で参考になります。
もちろん、わからないところがうまく説明できない場合は
「説明がわからなかったからもう一回説明して」
でも大丈夫です。
一緒にわからないところを探しましょう。
いかがでしたか?
今回は、英語の先生をしていた主人にインタビューしてみました。
ネイティブの先生はこんなことを考えて授業しているようです。
今後、英会話のレッスンを受ける時の参考になれば幸いです。
(written by Yona)
アメリカ合衆国テキサス州在住。
メキシコ系アメリカ人の主人と結婚後、渡米。
現在、スペイン語習得に向けて勉強中。
アメリカやメキシコの文化・イベント、日常会話で使える表現・単語を紹介しています。