Cuaresmaって何をするの?メキシコの四旬節によく食べる料理を紹介!

アメリカ在住のYonaです。

 

3月6日からスペイン語で

Cuaresma(クアレスマ)

というキリスト教の行事がスタートしています。

スタートする日に叔母が家に来て、メキシコでよくこの期間に食べられる料理を作ってくれました。

 

ということで今回は、

・Cuaresmaとは?
・灰の水曜日
・Cuaresmaに食べるメキシコの料理

をご紹介します。

 

Sponsored Link

 

Cuaresmaとは

Cuaresma(読:クアレスマ)とは、
キリスト教(主にカトリック)やユダヤ教で行われる40日間の行事のことです。

英語ではLent、日本語では四旬節(宗派によって呼び方が違う可能性があります。)と呼びます。

 

この行事は、聖書にある

荒野の誘惑The temptation of Jesus)」

というお話が基になっていると言われます。

ざっくり説明すると下のようなお話です。

『イエス・キリストは洗礼者ヨハネから洗礼を受けた後、聖霊に導かれ荒野で40日間の断食を行いました。
この期間中、イエスの前に悪魔サタンが現れ3つの誘惑を試みましたが、イエスは神の教えに基づいて全て断りました。
誘惑の試みが尽きたサタンがイエスから離れた後、聖霊の力に満ちたイエスは町に戻り宣教を始めました。』

このイエス・キリストの40日間の経験に準えて、信者たちはイースターの前日までの40日間で節制した生活を送ります。

その期間の事を、CuaresmaLent四旬節と呼びます。

 

節制した生活とは簡単に言うと「贅沢な事や楽しい事をしない」ということ。

叔母曰く期間中、スイーツやアルコールを絶つ人が多いのだそうです。

 

また、これに加えて

・金曜日は豚肉と牛肉を食べない(その代わりに鶏肉と魚はOK)。
・復活祭の前日は断食を行う。

というルールもあります。

ただ、このようなルールをどれぐらい厳しく守るかについては考え方によってそれぞれです。

 

ちなみに、スペイン語のCuaresma40という意味のCuarenta(読:クアレンタ)から来ています。

聖書の中では40日、40年という表記がよく登場します。

例えば、ノアの箱舟のお話では40年と40夜、雨が降り続けたと言いますし、イスラエルの人々が砂漠を彷徨った期間は40日でした。

40日40年という期間は聖書の中では「十分長い時間」として捉えられているようです。

 

灰の水曜日

Cuaresmaがスタートする日のことを

El Miércoles de Ceniza(読:エル・ミエルコレス・デ・セニサ、英:Ash Wednesday、日:灰の水曜日)」

と呼びます。

 

Cuaresmaがスタートするのは、イースターの46日前

先程から行事は「40日」行われると説明していますが、期間の中に日曜日は含まれていません。

日曜日はイエスの復活を祝う喜ばしい日なので、節制を行う必要はないと考えられいるためです。

そのため、正確にはCuaresmaはイースターの46日前にスタートして40日間行われる行事ということになります。

 

El Miércoles de Cenizaには、敬虔な信者は教会に行きサービスを受けた後に祭司から灰で額に十字架を書いてもらいます。

これには「罪を悔い改める」という意味が込められています。

塗りつけてもらった十字架は教会を出てもしばらくの間消さないようにする人が多いのだそうです。

 

Sponsored Link

 

Cuaresmaに食べるメキシコの料理

今年は3月6日El Miércoles de Cenizaでした。

この日にカトリックの叔母達が家に来てメキシコのCuaresmaでよく食べる料理を作ってくれましたので、ご紹介します。

 

お料理は地域や家族によって様々。

そのためメキシコのカトリック皆がこのメニューを食べるわけではありませんが、一例までにご覧ください。

 

私たちがEl Miércoles de Cenizaに食べたメニューは、

Tortitas de Papa(読:トルティータス・デ・パパ、英:Potato Patties、日:ポテトパティー)
Tortitas de Camarón con Nopales(読:トルティータス・デ・カマロネス・コン・ノパレス、英:Shrimp Patties with Cactus、日:シュリンプパティとウチワサボテン)
Lentejas(読:レンテハス、英:Lentil Soup、日:レンズ豆のスープ)
Filete de Pescado a la plancha(読:フィレテ・デ・ペスカド・ア・ラ・プランチャ、英:Grilled fish fillets、日:焼き魚)
Capirotada(読:カピロタダ、英:Mexican Bread Pudding、日:メキシコのパンプディング)

 

 
※写真には付け合わせの豆のサラダと、油でカリカリに上げたトルティーヤのTostada(読:トスタダ)も含んでいます。

 

 ※Capirotadaです。

 

前述の通り、Cuaresmaには「金曜日にお肉を食べない」というルールがあります。

この日は水曜日でしたが、Cuaresmaの最初の日ということでお肉は無しでした。

代わりにエビの粉を使ったTarta de Camarónや焼き魚などを作りました。

 

私のお気に入りはNopalesです。

メキシコに来るまでサボテンを食べたことが無かったですし、食わず嫌いをしていました。

でも、食べてみるとネバネバしていて少し酸っぱくておいしいんです。

NopalesはCuaresmaでなくても食べられるので、ぜひメキシコに行ったらトライしてみてください。

 

次の記事では、Capirotadaの具体的な作り方をご紹介します。

以上、メキシコの四旬節についてご紹介しました。

 

(written by Yona)

 

アメリカ合衆国テキサス州在住。
メキシコ系アメリカ人の主人と結婚後、渡米。
現在、スペイン語習得に向けて勉強中。

アメリカやメキシコの文化・イベント、日常会話で使える表現・単語を紹介しています。

ライターYonaの記事一覧はこちらから!!

Sponsored Link


[ Cuaresmaって何をするの?メキシコの四旬節によく食べる... ]Yona,海外生活2019/03/29 07:18