アメリカ在住のYonaです。
1つ前の記事で、カトリックの行事「Cuaresma(クアレスマ)」についてご紹介しました。
参考: Cuaresmaって何をするの?メキシコの四旬節によく食べる料理を紹介!
今回は、Cuaresmaに食べる料理の中でも非常に大事なお料理である
Capirotada(カピロタダ)
についてご紹介します。
Capirotada(カピロタダ)とは
Capirotadaとは、メキシコのデザート料理です。
英語ではMexican Bread Pudding と説明されます。
冒頭でご紹介したように、CapirotadaはCuaresmaで食べられる料理の中でも非常に大事なお料理です。
そもそもCuaresmaは、イエス・キリストが経験した苦行に準え、教徒が彼と同じような経験をするというものでした。
Capirotadaは、
材料一つ一つが意味を持ち、一皿でイエス・キリストが十字架に磔にされている時の様子を表している
と考えられています。
例えば、Capirotadaに使われる
パンはイエス・キリストの肉体
シロップはイエス・キリストの血
クローブは十字架の釘
シナモンスティックは木の十字架
溶けたチーズは聖骸布
(※聖骸布とは、キリストの死後にその遺体を包んだとされる布で、キリスト教の聖遺産の1つ。)
をそれぞれ表していると言われています。
そのためイエス・キリストの経験を改めて思い返すにはピッタリの食べ物であり、教徒にとっては非常に重要な食べ物なのです。
Capirotada(カピロタダ)の作り方
今回は私の義母がよく作ってくれるCapirotadaのレシピをご紹介します。
Capirotadaには各家庭のレシピがあるので、材料などが他の方と少し異なる可能性があります。
また毎度のことですが、分量は目分量なので詳しい分量をお伝えすることはできません。
流れを把握する参考程度に見ていただければ幸いです。
材料
・Sliced and toasted French bread
・Sliced bananas(ライムを上から絞っておくと作っている間に茶色くなりません。)
・Coconut flakes
・Raisins(今回はCranberriesを使いました。)
・Peanuts
・Walnuts
・Mozzarella cheese
・Cane sugar(サトウキビからとれた砂糖のことです。スペイン語ではPiloncillo、日本語では甘庶糖と呼ばれます。)
・Water
・Cinnamon sticks
作り方
・オーブンを350Fに予熱しておきます。
・シロップを作ります。
鍋に甘庶糖、水、シナモンスティックを入れて火にかけます。
一度沸騰させ、その後弱火で20分程煮込みます。
※香付けにクローブを入れる人もいます。私の家では入れません。
・深くて大きな耐熱皿を用意します。
その中にまずトーストしておいたフレンチパンを底に敷き、次にレーズン、ナッツ、ココナッツを散らします。
ここまでを1層として、どんどん層を重ねていきます。
・お皿より少し低いぐらいの高さまで層を重ねたら、シロップをたっぷりかけ最後にモッツァレラチーズをたっぷり散らします。
・オーブンで20分程焼きます。
・チーズが溶けて少し焼き色がついたら完成です。
シロップが染みたパンの柔らかさとナッツのカリッとした食感のアクセント、チーズの香ばしい香りをお楽しみください!
以上、Cuaresmaでよく食べるデザートCapirotadaについてご紹介しました。
(written by Yona)
アメリカ合衆国テキサス州在住。
メキシコ系アメリカ人の主人と結婚後、渡米。
現在、スペイン語習得に向けて勉強中。
アメリカやメキシコの文化・イベント、日常会話で使える表現・単語を紹介しています。