米国公認会計士(USCPA)予備校の選び方

こんにちは。
アメリカ在住、米国公認会計士のMayです。

前回の記事米国公認会計士(USCPA)の概要や試験内容についてご紹介しましたが、
今回は、私が実際に利用した予備校について、
私が予備校選びの際に考慮した予備校についての比較
も含めご紹介したいと思います。

 

当時私がリサーチして情報を収集したのは

・アビタス
・プロアクティブ
・TAC
・大原

の4校ですが、現在も有名なのはこの4校だと思います。

 

私のおすすめはアピタス

結論からいうと私はアビタスをおすすめします。(私もアビタスを利用しました)

アビタスはUSCPA以外にアメリカの内部監査資格、IFRSの資格などをオンラインで提供していて、
テキストは日本語、問題集は英語(解説は日本語)のオリジナルの教材を提供しています。

オンラインのみでも受講可能ですが東京、大阪などには校舎もあり対面授業も受けることができます。

自習室もあるので私はよく利用していました。(コロナの影響で現在通常通り開校しているかはご確認ください)

 

テキストは必要最低限のみでコンパクト。
オンラインで実際のテスト形式で問題を解くことができます。
またスモールユニット形式で、隙間時間での学習も可能。

校舎には専門のサポートスタッフがいて入学から合格まで幅広いサポートを受けられます。
私も単位要件などについて何度もご相談にのっていただきました。

また問題の質問等は無制限で可能で対面授業ではもちろん、オンラインからも講師に直接質問できます。

またサポート期間は5年間なのですぐに合格できなくても安心です。

 

受験資格を得る単位要件とライセンス取得の単位要件は違っていて(州によります)、
試験合格後にライセンス取得に必要な単位を追加費用で取得することもできました。
(現地のカレッジなどに入学して単位を得るより時間も費用も抑えられるかと思います)

費用については2種類のパックがあって、単位取得数によって価格が変わってきます。

私は入学当時大学生だったので学割で少し安くなった気がします!

 

下記が最近のコース料金のようです。(アビタスウェブサイトより)

◆ライトパック:569,000円(15単位込み)
単位試験6科目(会計またはビジネス約15単位分)取得料を含む
商学部・経済学部・経営学部・会計系大学院修士取得者-会計単位やビジネス単位をお持ちの方向け

※ライトパックに含まれる6科目分では足りない場合、1科目あたり¥24,200※で追加が可能です。

◆フルパック:768,500円(53単位込み)
単位試験19科目(会計29単位+ビジネス24単位)取得料を含む
文学部・法学部・理工学部系統‐会計単位やビジネス単位をお持ちでない方向け

2022年1月より受講料改定となります。

ライトパック¥594,300(税込)
フルパック¥793,800(税込)

 

またUSCPAプログラムは、「一般教育訓練給付金制度」対象講座だそうです。

支給対象者の方は受講修了後に給付金が支給されます。(私は当時働いていなかったのでこちらの給付は受けられませんでした)
気になる方はアビタスウェブサイトでご確認ください。

 

プロアクティブ、TAC、大原について

下記の3校は私は利用していないので詳しくはわからないのですが、下記可能な限りで情報を集めてみました。

プロアクティブ

オリジナルの教材。テキストも問題集も英語。
講義を聴きながら書き込んでテキストを完成する「書き込み学習」。
受講コーディネーターに気軽に相談できる。
学習プランの無料作成サービスなど細やかなサポート。
質問は無制限で可能。サポート期間は5年間。
代表の佐々木講師による、ユニークで記憶に残る講義。
「出題される」か「出題されない」か言ってもらえるので、メリハリがつけられる。
単位取得料は含まれません。
1科目3単位あたり250ドルかかります。

eラーニングコース:275,000円
通学・通信コース:396,000円

TAC

オリジナルテキスト(日本語と英語)とBecker(USCPA試験のアメリカでの最大手予備校)の問題集(英語)。
かなり広く出題範囲をカバー。
出題範囲それぞれの分野に強い講師が対応。
最新の出題傾向に合わせたわかりやすい日本語と英語の講義。
充実したサポート、フォロー制度がある。
質問は制限あり。サポート期間は2年間。
総合本科生:514,000円~570,000円
総合本科生Plus:554,000円~610,000円
Becker30コース:313,000円~329,000円
Becker会計士専用コース:426,000円~448,000円

総合本科生と総合本科生Plusの違いは、英文会計入門講義が含まれているかどうかです。
単位取得料は含まれません。3単位あたり18,000円かかります。

大原

Roger(USCPAのエクスパートが作成)のテキスト(英語)と日本語レジュメの併用。
大原の講師による日本語の講義と、Roger講師による英語の講義。
USCPAの講師が相談・アドバイスをする。
専門のサポートスタッフはいない。サポート期間は2年半。

Webコース:499,400円(24単位込み)
Web・通学コース:521,000円(24単位込み)
単位取得料が含まれています(ただし、足りないときは、別途追加料金が必要)。

 

アビタスと大原は、単位取得料込みで、プロアクティブとTACは、単位取得料込みではありません。

TACは、USCPA学習経験者や、米国の大学で会計学を専攻した人向けの「Becker30コース」、
日本の公認会計士向けの「Becker会計士専用コース」があり、経験者なら費用が抑えられるようです。

プロアクティブはかなり安く見えますが、単位が多く必要だと、そこまで安いとは言えなくなります。

大原は24単位込みの料金ですので、単位がある程度(24単位以内)必要な場合は、安くすむと言えます。

 

どの予備校がどんな人に合うのか

アビタス:時間も英語力も会計知識もあまりない人。

プロアクティブ:佐々木講師のユニークな授業を求める人。

TAC:時間がかかってもしっかりと勉強したい人。

大原:サポートはあまりないが、費用は安めがいい人。

単位の取得状況、講義内容によって向いている、向いていないがあると思うので、
上記を参考にしていただき各校カウンセリング、体験授業を受けてみることをおすすめします!

 

(written by May)

 

アメリカ留学後、自由の国アメリカで働きたくて、インターンからの正規雇用を実現した20代女子。アメリカの会計士の資格を取得し、米系監査法人で働いてます!

インターンの研修先探しやビザ申請手続き、転職など、現在進行形の体験談を紹介します。

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[ 米国公認会計士(USCPA)予備校の選び方 ]May,海外生活2021/12/26 11:27