アメリカ在住のYonaです。
先日、主人の叔父が亡くなりました。
彼自身の希望で火葬を行うことになりました。
アメリカでも火葬できるという事実に驚いたのですが、病院の方によると火葬を希望する人は少なくないそうです。
ということで今回は火葬について、
・火葬は英語で何と言うか
・火葬が増えている理由
・キリスト教的にはOKなのか
を紹介します。
火葬は英語で?
アメリカでのご遺体の埋葬方法は、土葬(Burial)が一般的だと言われています。
Burial is where you bury the body inside a casket in ground. It’s the most common practice of interring remains in the US.
(土葬は棺桶に入れた遺体を地中に埋めることです。これはご遺体を葬る最も一般的な習わしです。)
アメリカでの葬儀について知りたい方は、私の経験を書いたこちらの記事をご参照ください。
しかし、最近増えているもう一つの埋葬手段が火葬です。
火葬は英語でCremation、動詞で火葬すると言う場合はCremateと言います。
Cremation, burning the deceased to ashes, is the most common method to bury in Japan. However, it’s possible and legally permitted to have a burial there as long as you meet some requirements.
(ご遺体を燃やして灰にする火葬は、 日本で遺体を葬る最も一般的な方法です。しかし、要件を満たせば土葬も可能で、法でも認められています。)
Her father wanted to be cremated and be released at his favorite beach. His family will respect and fulfill this wish.
(彼女の父は火葬してお気に入りのビーチに撒いてもらうことを望んでいました。家族はその願いを尊重し叶えるつもりです。)
火葬する人が増えている理由
病院で説明してくださった方には、火葬の人が最近増えていてアメリカ全体でみると土葬と火葬は半々ぐらいだよと説明を受けていました。
データによると、近年アメリカでは火葬を行う人が増えています。
2018年のデータでは、アメリカで火葬を行った人は全体の53.1%で土葬を上回ったそうです。
このような結果に至った大きな理由の1つは費用です。
一般的に土葬するより火葬する方が安いと言われています。
NBC Newsのこちらの記事によると、平均的に土葬の葬儀にかかる費用は約$6,500。
その内、棺桶(Casket)にかかる費用は$2,000以上だそうです。
一方で、一般的に火葬にかかる費用は基本的なメモリアルサービスを含めても約$1,600。
土葬の場合の約1/3以下です。
この費用には埋葬費用は含まれていませんが、埋葬を行ったとしても(埋葬地の設定にもよりますが)上記に$1,000~$2,500をプラスする程度。
骨壺(Urn)の費用はCasketを購入するより圧倒的に安いです。
もちろん、どんなサービスを行うかや何を購入するかによって価格は上下するので、火葬を行っても土葬ぐらい高くつくことは有り得ます。
しかし、特にこだわり等がなければ火葬を選ぶのもわからなくはありません。
キリスト教的にはOKなの?
アメリカの約7割の人がキリスト教徒だというデータがあります。
今回亡くなった主人の叔父もキリスト教徒でした。
キリスト教では伝統的に土葬が行われてきたことを知っていたので、最初に話を聞いた時は
「え?火葬して大丈夫なの?」
と驚きました。
本当に、キリスト教の教えでは火葬を行っても問題がないのでしょうか?
結論から言うと、火葬でも問題ありません。
なぜなら聖書には火葬を非難したり禁忌とするような記載は無いからです。
そのため、個人の考えで火葬か土葬かを選んでも問題はありません。
ただ、教会法で1963年まで火葬を禁止していたカトリックは今でも土葬を推奨しています。
教会法で葬儀のミサを行うにはご遺体が無ければならないと決められているらしいのですが、全面禁止が解かれた今では、司教に認められた場合のみ火葬後の灰を置いてミサを行うことができるようになっているのだそうです。
以上、火葬についてご紹介しました。
(written by Yona)
アメリカ合衆国テキサス州在住。
メキシコ系アメリカ人の主人と結婚後、渡米。
現在、スペイン語習得に向けて勉強中。
アメリカやメキシコの文化・イベント、日常会話で使える表現・単語を紹介しています。