forとto、使い分けの法則!意味の違いを知ってもう迷わない!

こんにちは!asukaです。

 

いきなりですが、以下の問題、答えられますか?

 

She listened (   ) the telephone for a long time, but it didn’t ring after all.

 

( )には何が入るでしょう?

 

答えは、“for”です。

 

“to”と答えた方、結構多いんじゃないでしょうか。

それは、“Listen”ときたら“to”に決まってるでしょう、と覚えてしまっているから。

 

確かに学校では、“She is listening to the music”のような例文で教わったかもしれません。

ですが、上の問題の答えは、“for”なのです。

 

なぜでしょうか?

 

これからご説明する“for”と“to”の意味をしっかり理解すれば、自然と“for”が導き出せるはずです!

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for は方向、toは到着を表す

1) Bob left for Australia.

2) Bob went to Australia.

 

上記二つの文の違いは何でしょうか。

日本語にすると似たような意味になりますよね。

 

ですが、この二つの文には、Bobがオーストラリアに到着しているかどうかという大きな違いがあるのです。

 

1)は、Bob がオーストラリアに向けて出発したという意味で、オーストラリアに到着したかどうかは分かりません。

まだ向かっている途中かもしれないし、飛行機が運休になってたどりつけなかったかもしれない。

 

一方で2)は、Bobはオーストラリアに行ったという事実が述べられているため、Bobは確かにオーストラリアに到着しています。

 

なので、

Bob left for Australia, but he couldn’t get there due to the heavy storm.

(ボブはオーストラリアに向けて出発したが、ひどい嵐でたどり着けなかった。)

 

とは言えますが、

 

×Bob went to Australia, but he couldn’t get there due to the heavy storm.

(ボブはオーストラリアに行ったが、ひどい嵐でたどり着けなかった??)

 

とは言えないのです。

 

つまり、“for”は方向のみを表し、“to”は到着の意味を表す、と言えます。

 

言い換えると、

 

“for”は、(A)が(B)という場所に向かっているがたどり着いていない。

“to”は、(A)が(B)という場所に向かって行って到着している。

 

といった感じでしょうか。

 

他の例で見てみましょう♪

 

(for)

A head for B (AがBへ向かう)

A is bound for B (AがBへ向かう)

 

いずれも、向かっているだけで目的地に着いたかどうかはわかりませんね。

 

(to)

A get to B(AがBに着く)

A drive to B(AがBに車で行く)

 

いずれも、目的地であるBに到着するという意味が含まれています。

 

今はまっている海外ドラマで、

 

“They are comming for us.”

(敵はこちらに向かってきている)

 

というセリフがありました。

向かってきているところなので、まだこちらにはたどり着いてませんね。

 

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場所だけでなく抽象的なことにも

この法則は、目的地に着く・着かないだけではなく、より抽象的な意味も表します。

 

We are looking (  ) him.

 

(  )には“for”が入りますよね。

 

“look for”のセットで「探す」と習ったかもしれませんが、これは、「~を求めて(あちこち)見る」という意味なんだそうです。

 

~を求めてあちこち見る(探す)、つまり、探し物はまだ見つかっていない(目標に達していない)ですよね。

なので、“for”が入るってわけです。

 

Have you seen my key?

(私の鍵、見なかった?)

Look (   ) the top dwawer.

(一番上の引き出しの中を探してみなよ。)

 

“look for”のセットで覚えてしまうと、ここに“for”を入れたくなりますが、答えは“in”ですね。

引き出しの中を探すわけですから。

 

“for”を入れると、一番上の引き出しそのものを探すという意味になってしまします。

 

 

他の例を見てみましょう。

 

1)I bought a book for my son.(息子のために本を買った)

2)I gave a book to my son.(息子に本をあげた)

 

1)は、本を息子の為に買っただけで、本が息子に到達したかどうかはわかりません。

ですが、本は息子に向けて買われていますね。

なので“for”が入ります。

 

2)は、本をあげているわけですから、息子に到達しています。

よって“to”が入るのです。

 

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音や情報も「到達する」

tell A to B(AをBに伝える)

say A to B(AをBに言う)

show A to B(AをBに見せる)

 

これらはすべて、音や情報がBに到着しているという意味が含まれるため、“to”が入ります。

 

では、冒頭の例文に戻ってみましょう!

 

She listened (   ) the telephone for a long time, but it didn’t ring after all.

(彼女は電話に耳を傾けていたが、結局鳴らなかった)

 

どうでしょうか?

自然と“for”が入りませんか?

 

結局電話は鳴らなかったということは、電話の音はまだ彼女には届いていません。

よって“to”ではなく“for”が入るのが自然なんですね!

 

 

“to”か“for”、どっちが入るんだろう?と迷った時は、是非この法則を思い出してみてください。

きっと、正しい答えが導き出せるはずです!

 

(written by asuka)

 

2017年夏に第一子を出産した専業主婦です。 

英語を勉強するのが趣味!と自己紹介していたほど英語が好きで、学生時代にはTOEICの勉強にドはまり。オーストラリアやニュージーランド、アメリカへの短期留学の経験があり、海外旅行も大好き。 妊娠するまで7年ほど英会話教室に通っていました。

今英語の勉強を頑張っている皆さんのお役に立てるようなコンテンツや、海外で経験したエピソードなどをご紹介していきます!

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[ forとto、使い分けの法則!意味の違いを知ってもう迷わない... ]asuka,日常英会話2017/11/13 19:27