えりっくです。
ホームステイといえば、
「家族の一員として迎えられ、いろいろな体験をさせてくれる素晴らしいもの」
というイメージが強い方も多いと思います。
私もそのなかのひとりで、ニュージーランドに留学するとき最初の滞在方法としてホームステイを選択し、学校が提携しているホームステイ斡旋会社の紹介である一家にお世話になることになりました。
そこで、
「ホームステイは決して良い経験が出来るものではない」
ということを身を以て知りました。
思い返しても
「ヒドイ」
と思ってしまう私の体験を、これから留学する人、ホームステイをしてみたいと思っている人にシェアしたいと思います。
もちろん素晴らしいホストファミリーが多いと思いますが、なかにはこんな人もいるんだ、ということを少しでも頭に入れておいてもらえたらな、と思います。(^_^)
かなり内容が濃いので、何回かに分けてエピソードをご紹介していきますね。
>> ホームステイ体験記②ランチを作ってくれたのは最初の1週間・・
>> ホームステイ体験記③ 登校初日、独りで家まで帰る試練が!
>> ホームステイ体験記④我慢の限界で、ついにさようなら・・
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事前にもらっていたホストファミリーの情報と全く違う・・
滞在方法としてホームステイを選択した場合、渡航前にホストファミリーの名前や住所、家族構成や自己紹介文などの情報が書かれた書類を受け取ります。
(今はほとんどメールを通じて添付ファイルとして受け取ります。)
私が受け取った書類には、自己紹介文のところに
- ・ハイスピードのインターネット(Wi-fi)完備
- ・家族でよく出かける
- ・週に一度はアジア料理を作る
と書かれてありました。
「なんて素敵な家族なんだろう!はやく会ってみたい!」
と思ったことを10年経った今でも覚えています。
しかし、これらの情報は全てウソだったのです!
まず、インターネットはパソコンを電話回線に直接繋げるダイヤルアップ接続でスピードもかなり遅く、
「今時こんな家あるの?」
と驚いてしまいました。
思わず、
「Wi-fiがあって処理速度も早いんじゃないの?」
と聞いてしまったのですが、返ってきた答えは
「ああ、そのうちね!手に入れるわ」
と軽く返されてしまいました。
さらに、家族でよく出かける、というのは本当に家族だけでの話で、よそ者の私は蚊帳の外でした。(苦笑)
ホストマザーに、
「大晦日から家族で親戚の家に泊まりにいくわ。娘(18才)が家にいるから彼女に料理してもらって。娘の彼氏が家に来るからね。」
と言われ、家にいても邪魔者扱いされるだろうと思ってひとりでモーテルに宿泊しました。
極めつけは、週に一度のアジア料理です。
作るのはいつも同じ料理で、豚バラ肉をカリッカリになるまで焼いて、そこに豆板醤を1瓶ドボッといれ、タイ米のうえにかけて完成、という「???」というものでした。
「辛かったらサワークリーム混ぜて食べてね」と言われましたが、味のバランスとか、そもそもタイ米だし、一体自分は何を食べているんだろう・・という気持ちにすらなりました。
他の料理も残念なものばかりで、基本的に飢餓状態だったので辛い物が苦手ですが我慢して食べていました。
ここまで事前の情報と全く違うのは
「良いことばかり書いてホストファミリーになる審査を通りやすくしたんだな」
ということだと理解しました。
そしてそれで通っちゃうので、ホームステイの斡旋会社の調査もズボラなんだな、と改めて思いました。
夕飯は毎晩フィッシュ&チップス、たまにお金が置いてあるだけ
ホームステイで振る舞われる料理といえば、その国伝統的なものであったり、ホストマザーの温かい手料理であったり、家族団らんに外せない温もり溢れるもの・・と思いますよね。
私のホームステイ先では、ほぼ毎晩フィッシュ&チップスでした。
(フィッシュ&チップスは、白身魚のフライとフライドポテトというニュージーランドやイギリスではポピュラーな食べ物です。^^)
フィッシュ&チップス、たまに例の謎の激辛アジア料理、たまにフィッシュ&チップスの購入代金がキッチンカウンターに置いてある、という日々でした。
「それが普通なのかな?」
と思っていたのですが、ホストファミリーはほとんどフィッシュ&チップスに手を付けず、残ったフライドポテトを飼い犬に与えていてショックを受けてしまいました。
犬に油物は良いのでしょうか・・?
しかしこれらの体験は、これからの生活に比べたらまだ良いものでした・・。
つづく・・ 次の記事↓↓
>> ホームステイ体験記②ランチを作ってくれたのは最初の1週間・・
(written by えりっく)