asukaです。
学生時代、短期留学したときに何度か直面した、
「日本食の調理」。
ホストファミリ―に「作ってよ~♪」と頼まれたり、
クラスメートとのホームパーティーで作らざるを得なかったり・・・。
私は昔から料理は好きな方でしたが、
日本でおなじみの調味料や食材が手に入りにくい海外での日本食調理は至難の業でした!
そして材料と同じくらい困ったのが、調理方法の説明。
聞いてくるんですよね、どうやって作るの?って。
当時はわからない単語のオンパレードで、説明ができませんでした・・・^^;
留学したことがある方や現在留学中の方は、一度はこんな経験あるのではないでしょうか。
今日は、日本食レシピの英語版を見ながら、
使える料理用語や表現を一緒にお勉強したいと思います♪
Contents
【筑前煮編】日本食のレシピを英語で説明する!
日本の家庭料理の代表、筑前煮!
私も主人も大好きなので、しょっちゅう作っています。
お出汁が野菜にしみてとっても美味しいし健康的~♪
しかも切って煮るだけなので、簡単にできますよね♪
こちら↓のサイトのレシピを見ながら、どんな表現が使われているのか見ていきましょう。
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/radio/cooking/20120203.html
野菜の準備(水に漬ける~切る)
>Soak dried mushrooms for at least 1 hour.
(干し椎茸を1時間以上水に漬けます。)
乾物を水に漬けて戻す作業は、乾燥わかめや高野豆腐、干し椎茸や切り干し大根など、
和食を作る上で頻繁に登場する行程ですね!
「水に漬ける」は「soak」です。
もちろん、乾物以外にも使える単語です。
(例文)
Let the pan soak; I’ll wash it later.
(お鍋水に漬けといて、後で洗うから。)
>Cut carrot into strips about 2 cm in width and then slice into pieces 1 cm thick.
(人参を2センチ幅に細長く切り、1センチの太さにスライスする。)
「千切りする」は「cut ~ into strips」です。
ここでは2センチ幅に(2cm in width)とありますので、
いわゆる「千切り」とはちょっと違うようです。
> Wash the reconstituted mushrooms, remove stems and cut lengthwise and crosswise to a similar size as the carrot.
(水に戻した椎茸を洗い、軸を取って、人参と同じくらいのサイズに縦横に切ります。)
「水で戻した椎茸」は「reconstituted mushrooms」と言うんですね。
「reconstitute」には「再構築する」と言う意味もあります。
「stem」は椎茸の軸を指していますが、
植物の茎やそれに形が似たものも「stem」で表現ができます。
幹細胞も、「stem cell」ですね。
「lengthwise」と「crosswise」はそれぞれ「縦に、縦の」、「横に、横の」を意味する副詞/形容詞です。
お料理で野菜などを縦に切る、横に切ると言う時によく見る単語なので、
これはセットで覚えちゃいましょう!
(例文)
「Split potato in half lengthwise with a fork.」
(ジャガイモをフォークで縦半分に割る。)
「Cut the bacon crosswise into pieces about 2cm wide.」
(ベーコンを横に2センチ幅に切り分ける。)
>Remove any string from the beans, and cut into pieces about 2 cm in length.
(インゲンの筋を取り除き、2センチの長さに切る。)
ここでは「beans」としていますが、材料のリストには「green beans」とあります。
「green beans」はインゲンのことです。
油が回るまで炒める “saute”
>Cut the chicken into pieces about 3 cm in size.
(鶏肉をだいたい3センチの大きさに切り分ける。)
>Heat a frying pan, add vegetable oil, and sauté the chicken.
(フライパンを温め、サラダ油を加え、鶏肉を炒める。)
「saute」は「炒める」という意味ですが、日本語でもソテーと言いますね。
英語での発音は“ソゥテー”って感じです。
「炒める」は「fry」とも表現できますが、
「saute」の方がより少ない油でさっと手早く炒める、といったニュアンスがあるようです。
ロングマンの英英辞書にはこのように定義されていました。
saute;
to cook something in a little hot oil or fat.
fry;
to cook something in hot fat or oil, or to be cooked in hot fat or oil
>When the chicken loosens itself from the bottom of pan, turn on the other side.
(鶏肉が鍋底から剥がれてきたら、ひっくり返す。)
>Add the carrot and beans, ensuring the ingredients as a whole get fried in the oil.
(人参とインゲンを加え、具材全体を油で炒めるようにする。)
「the ingredients as a whole get fried in the oil」は直訳すると、
「材料全体が油で炒められる」となりますが、油が回る、と言った意味かと思われます。
「油が回る」は、辞書で調べてみたところ、
「be coated with the oil」なんて言い方もできるようです。
ちなみに油が回るという状態は、材料全体にまんべんなく油がいきわたった状態のことを言いますよ。
(例文)
「Fry until all ingredients are coated with the oil」
(材料全体に油が回るまで炒める)
>Lastly add the mushrooms.
(最後に椎茸を加える。)
煮る! “simmer”
>Once all of the ingredients are coated in oil, add 1 cup of water.
(すべての材料に油が回ったら、水1カップを加える。)
>Place lid on pan and simmer for 10 minutes over medium heat.
(鍋にふたをして中火で10分間煮る)
「煮る」は「simmer」ですね。
お料理をする上で欠かせない用語です!
煮る以外にも、怒りなどで今にも爆発しそうな、なんて意味もあります。
(例文)
Simmer the stew for 40 minutes or until the sauce has thickened.
(シチューを40分間、もしくはソースにとろみがつくまで煮る。)
Simmer the fish carefully so that it does not break up.
(魚を煮崩れしないように煮る。)
He was simmering with anger.
(彼は怒りで爆発しそうだった。)
そして「中火で」は「over medium heat」と表現します。
強火は「over high heat」、弱火は「over low heat」です。
>When the ingredients start to get tender, tilt the pan and add the sugar and soy sauce to the liquid.
(具材が柔らかくなり始めたら、フライパンを傾け砂糖と醤油を水分に加える。)
>Stir, replace lid on pan, and simmer for another 5 minutes.
(かき混ぜ、ふたを戻して、さらに5分間煮る。)
「stir」はかき混ぜるという意味ですね。
fryを付けて「stir-fry」とすると、かき混ぜながら強火でササっと炒めると言う意味の動詞になります。
日本語にはない、便利な単語ですね!
(例文)
Stir-fry the vegetables in a wok.
(中華鍋で野菜を強火で素早く炒める。)
stir-fried vegetable (野菜炒め)
stir-fried rice (チャーハン)
stir-fried sobanoodle (焼きそば)
照りを出す! “glaze”
>Remove lid, and reduce the liquid, stirring the chicken and vegetables gently with a wooden spoon.
(ふたを外し、鶏肉と野菜を木のスプーンで優しくかき混ぜて水分を減らす。)
>Reduce the liquid to a shiny, syrupy consistency, coating the chicken and the vegetables in a light glaze.
(鶏肉と野菜が煮汁にコーティングされ、艶が出てシロップ状になるまで水分を減らす。)
「glaze」は、ここでは「煮汁」を指す名詞で使われいますが、
照りを出すとか、シロップなどをかけて艶を出すというお料理には欠かせない用語なんです。
名詞だと、食材に艶を出す液体、と定義されています。
なのでここで言う「glaze」は、煮汁になりますね。
お砂糖でコーティングされたグレーズドドーナツの「グレーズド」はコレです!
(例文)
a cake with a dark chocolate glaze
(ダークチョコレートがかかったケーキ)
He roasted the eggplant and glazed it with a mixture of orange juice and honey.
(彼はナスをローストし、オレンジジュースとはちみつを混ぜたものをかけて艶を出した。)
筑前煮の出来上がり!「筑前煮」は英語で?
>Remove from heat.
(火からおろす。)
>Serve on a large platter.
(大皿で出す。)
おいしい筑前煮の出来上がりで~す♪
個人的には、ゴボウとレンコンも入れてー!って思いましたが(笑)
ちなみに筑前煮はそのまま「Chikuzen-ni」って表現されていますね。
試しに「筑前煮 英語」って調べてみたら、
chicken stew with taro, carrot, burdock, etc.
braised chicken and vegetable
braised chicken and vegetables Chikuzen style
Chikuzen Style Chicken and Vegetables
・・・とたくさん出てきました!
これで、切って、炒めて、煮て、味付けするといった工程が基本の煮物系は
説明しやすくなるのではないでしょうか。
後日、煮物以外の日本食レシピの英語版もご紹介したいと思います♪
天ぷらの作り方を英語で詳しく説明する!【日本食の料理用語集】もご覧ください!
(written by asuka)
2017年夏に第一子を出産した専業主婦です。
英語を勉強するのが趣味!と自己紹介していたほど英語が好きで、学生時代にはTOEICの勉強にドはまり。オーストラリアやニュージーランド、アメリカへの短期留学の経験があり、海外旅行も大好き。 妊娠するまで7年ほど英会話教室に通っていました。
今英語の勉強を頑張っている皆さんのお役に立てるようなコンテンツや、海外で経験したエピソードなどをご紹介していきます!