アメリカ在住のYonaです。
先日、主人の親戚が病気になり、治療費が必要とのことで募金活動が行われました。
遠い親戚なので私は特にお手伝いはしませんでしたが、募金にのみ参加してきました。
寄付の方法は、Chicken Plateを1食$10で買うというものでした。
日本で募金活動と言うと、街頭に箱をぶら下げた人たちがいて、寄付をしたい人は箱にお金を入れていくという印象があります。
しかし、こちらでは何かを購入することで寄付をすることができることも多いです。
ということで今回は、アメリカはテキサスのとある町に住んでいる私が街頭で見かけたり、実際に寄付に参加した募金活動についてご紹介します。
※あくまで私個人の経験を個人的に持った印象を含めて説明している記事である事と、これからお伝えする内容がアメリカ全土に当てはまるわけではない事にご留意ください。
よく見る募金活動の目的
英語で募金活動は、Fundraising activityと言います。
個人的に、日本の募金活動は、
・世界の貧困な子供達を助ける募金
・介護犬を育てる運営費
・植林活動の募金
などが多い印象があります。
しかし、私が住んでいる町ではそういった目的の募金活動で街頭に立っている人はあまり見かけません。
そういった募金はお店のレジに小さな募金箱が設置されていたり、チャリティサイトから寄付したりすることの方が多いと思いという印象です。
私がよく街頭で見かける募金活動の目的で、多いのは下の2つです。
・病気や怪我の治療のため
・自分や家族が通っているスポーツチームや教会の運営のため
特に家族や友人の病気や怪我の治療費のための募金活動は本当に多いです。
その主な理由として、アメリカには日本のような国民皆保険制度が無いことが挙げられます。
もちろん会社員の場合は勤めている企業の団体保険に加入できます。
しかし個人で負担しなければならない場合、その額は決して安くはないので、医療保険に入っていないという人も少なくないのです。
アメリカではちょっとした怪我や病気でも驚くような治療費がかかります。
私は医療保険に入っていますが、それでも病院で検査を受けるとなった際はどういった検査で保険でどの程度まで適用されるのかしっかり調べて判断します。
余談ですが、一度婦人科で血液検査を受けた際(詳細は伏せさせてください)保険適用前の請求額が約12万円でした。
保険に入っていなかったらこれを全額払っていたのかと思うと、顔が真っ青になりました。
そんな背景から、病気や怪我の治療のために行われる募金活動はよく見かけます。
Fundraisingの方法
最近はCloud fundingのようなインターネットを使ったFundraisingもありますが、私が参加したChicken Plateの購入のような対人の募金活動もまだまだ根強く残っています。
こちらでは、個人でもできる対人のFundraisingの方法で私が経験したことのあるものを2つご紹介します。
食べ物や飲み物を売る
一番簡単なのは食べ物や飲み物を売る方法です。
私の住んでいる町では、
食べ物はChiken Plate、飲み物はペットボトルの水
を売っていることが多いです。
相場は、私の経験上ですが、Chicken Plateが$10程度、ペットボトルの水が$3が多いです。
ラテンアメリカ、特にメキシコ系の方が多い地域に住んでいるので、食べ物は必然的にメキシカンなことが多いです。
先日募金に参加してもらってきたChicken Plateが典型的なFundraisingのChicken Plateだったのでご紹介します。
中身は大きなBBQチキンとソーセージ、スパニッシュライス、ビーンズ、パンにハラペーニョのピクルス。
ソーセージは入っていないことも多いのでラッキーではあったのですが、これが一般的なFundraisingのChicken Plateかなという印象です。
正直、かなり豪華じゃありませんか?
初めてこういう募金活動に参加した時、期待以上に豪華で、
こんなにもらっていいの⁉
と驚きました。
これだけもらっても、義母曰く、おそらく払った金額の半分以上は募金できてるのではないかとのことです。
その秘密は、材料の大量購入。
目標販売数は何百食という量なので、かなりの量の材料が必要となります。
こういう場合、業務用スーパーのような所で大量購入すればかなり安く仕入れられます。
またスパニッシュライスやビーンズには野菜やベーコン等の具を入れる家庭が多いのですが、写真でわかるように余計な具は入っていないのでそこで節約できているのだと思います。
そして、このPlateの良いところは何と言っても一気に大量に調理できるところ!
スパニッシュライスやビーンズは大きな調理器で、チキンやソーセージはBBQピットで一気に大量に調理できます。
調理場が庭のBBQピットとキッチンの2か所あるから、お互いの邪魔にならず分担できるのも良いですよね。
Raffle
Raffleは、くじ引きのことです。
デパートでやっているような普通のくじ引きはDrawというのですが、規模の小さくチャリティー要素があるものはRaffleと呼びます。
よくFlea marketや競馬場などの人の集まる場所で見かけます。
Raffleの募金参加方法は、番号の書いたチケットを購入するだけです。
チケット購入者には電話番号と名前を主催者に教えます。
定時になったら主催者側でくじ引きを行い、当たったら電話が来るので指定通りに賞品を取りに行くという流れが多いです。
チケットの購入費用は賞品や必要額にもよりますが$10~$20が多いように思います。
私はRaffleの準備のお手伝いをしたことがあるのですが、いかに魅力的な賞品を安く手に入れられるかが勝負でした。
その時はテレビモニターやヘッドセット、Ipadケース、メキシカンのお菓子セットなど高いものから安いものまで取り揃えました。
その他
上で紹介した以外にも、
・ガレージセールをする
・コンビニやレストランに募金箱を置いてもらう
・お店や会社に協力してもらってFundraising用の特別なサービスを行う
というものも経験したことがあります。
3つ目に関して補足すると、主人の親戚がジムでケガをして手術が必要になった際、そのジムがFitnessクラスを開講してくれました。
参加費を支払うと、親戚の手術費の寄付ができるというものでした。
また、とある家族経営のレストランに行った際は、特定のメニューを食べるとそのご家族の治療費の寄付ができるというキャンペーンをしていました。
ちょうど食べたいメニューだったので参加してきました。
ただお金を渡すだけではなく、渡す人にも何か小さなメリットがあるのはとてもうれしいですよね。
以上、テキサスに住んでいる私が寄付に参加した募金活動についてご紹介しました。
(written by Yona)
アメリカ合衆国テキサス州在住。
メキシコ系アメリカ人の主人と結婚後、渡米。
現在、スペイン語習得に向けて勉強中。
アメリカやメキシコの文化・イベント、日常会話で使える表現・単語を紹介しています。