Pandemic, BLM, Karen!2020年によく使われた単語をおさらいしよう!

アメリカ在住のYonaです。

2020年もあと残すところ数日となりましたが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?

先日、大手辞書サイトMerriam-WebsterDictionary.comWord of the Yearを発表しました。

Merriam-Webster’s Word of the Year 2020
The Dictionary.com Word Of The Year For 2020 Is …

ということで今回は、今年よく聞いたなと個人的に思う言葉を3つピックアップして紹介(おさらい)をしようと思います。

一緒に2020年を振り返りましょう。

 

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Pandemic

今年はこの言葉を何度使い、何度聞いたか…

Merriam-WebsterでもDictionary.comでもPandemicがWord of the Yearに選ばれていました。

Pandemicの意味をもう一度おさらいしましょう。

an outbreak of a disease that occurs over a wide geographic area (such as multiple countries or continents) and typically affects a significant proportion of the population
((複数の国や大陸といった)広い地理的領域で起こっている病気の発生で、通常人口のかなりの割合に影響を及ぼす)
※英文はMerriam-Websterの記事より引用

この定義からもわかるように「病気の」蔓延の際に使われる言葉です。

特定の話題でしか使用しない言葉なので、COVID-19のせいで初めてこの言葉を学んだ方も少なくないのではないでしょうか。

今年になって使用頻度が爆発的に増えた言葉です。

Merriam-Websterの記事によると

The first big spike in dictionary lookups for pandemic took place on February 3rd, the same day that the first COVID-19 patient in the U.S. was released from a Seattle hospital. … That initial February spike in lookups didn’t fall off—it grew. … On March 11th, the World Health Organization officially declared “that COVID-19 can be characterized as a pandemic,” and this is the day that pandemic saw the single largest spike in dictionary traffic in 2020, showing an increase of 115,806% over lookups on that day in 2019.

(「pandemic」の辞書検索数の大きな上昇が最初に起きたのは2月3日。米国で最初のCOVID-19患者がシアトルの病院から退院した日だ。(中略)最初の2月の検索数の上昇は落ちずに伸びた。(中略)3月11日、世界保健機関が公式に「COVID-19はPandemicであると特徴づけることができる」と宣言し、この日が「pandemic」の2020年の辞書のトラフィックで最も大きな上昇を示し、2019年同日の検索数に比べ115,806%増となった。)

3月にWHOがパンデミックを宣言した際、

Pandemic is not a word to use lightly and carelessly.
(パンデミックという言葉は、軽々しく不用意に使う言葉ではない。)

と説明し、事の重大さを知らせていたのが印象的でした。

さて、Pandemicという言葉に関連してよく使用されるようになった言葉もたくさんあるので、いくつかピックアップしておきます。

Covid-19, Coronavirus, ‘rona
CDC: アメリカ疾病予防管理センター
Essential workers, frontline workers: 基本的な生活を維持するために必要不可欠な職業に従事している人
Asymptomatic: 無症状の
Lockdown: ロックダウン
Furlough: 一時解雇する
Quarantine: 隔離する
WFH: Work From Homeの略
Zoom: ビデオ会議サービスの名前
Infordemic: 根拠のない不確かな情報や噂が広がって問題解決を難しくしている状況
Long covid: 2週間以上の長期間Covidの症状に苦しんだ経験のこと(患者の事はLong-haulerという)
Social distancing
Drive-by birthday: ドライブスルーの誕生日会
Anti-masker: マスク着用に反対している人たち
Curbside pickup: 事前に頼んでおいた商品を車から降りずに駐車場で受け取れるサービス

また、インフルエンザとCovidがダブルで流行ることTwindemicと呼ぶそうです。

寒い季節に突入しましたから、皆さまお身体ご自愛くださいね。

 

BLM (Black Lives Matter)

Black Lives Matterとは人種差別抗議運動のことです。

Black lives黒人の命Matter重要であるという意味があるので、直訳すると黒人の命は重要だという意味になります。

今年5月、米国ミネソタ州ミネアポリス近郊でアフリカ系アメリカ人のGeorge Floyd氏が白人警官による不適切な拘束方法によって死亡させられました。(詳しくはこちら

アメリカでは以前よりアフリカ系アメリカ人の方々への警官の暴力的な対応が問題となっていましたが、この事件をきっかけに抗議デモが再度拡大しました。

抗議方法の一つとして、SNSで#BlackLivesMatterをつけて発信をするというものがあります。

George Floyd氏の事件が発生してBLM運動が再度始まった頃、Instagramでは真っ黒の画像に#BlackLivesMatterをつけた投稿がよく見られました。

このハッシュタグ自体は2012年のTrayvon Martin氏の事件の際に既に存在していたそうですが、George Floyd氏の事件発生で再度使われるようになりました。

アメリカにはアフリカ系の方々が軽んじられてきた歴史があり、この問題をより深く理解するには歴史的背景を学ぶ必要があると思っています。

BLM運動を目にしてから色々調べてはいるのですが、正直日本で日本人として育った私には理解が難しい部分がありました。

 

何故この問題や運動が大きなものになったのかを理解したい方は下の記事を読むとすっきりするかもしれません。

BLM運動=「全ての命が大事」ではない 日本に伝わらない複雑さ

 

またこの問題について何か行動をしたいと思っている方は、こちらの記事を読まれることをお勧めします。

Black Lives Matter運動に貢献できる3の方法

 

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Karen

今年SNSではKarenという女性の名前が多く見られました。

この「Karen」は特定の誰かを指す名前ではなく、勘違いした権利意識を持った中年の白人女性のことを指しています。

BBCの記事によると、

To give some examples, “Karen” is associated with the kind of person who demands to “speak to the manager” in order to belittle service industry workers, is anti-vaccination, and carries out racist micro-aggressions, such as asking to touch black people’s hair.

(いくつか例を挙げると、「Karen」はサービス業界で働く人を軽蔑して「マネージャーと話させて」と要求したり、反ワクチン派だったり、黒人の髪の毛に触らせてほしいと頼むといった自覚の無い人種差別を行う人を連想させます。)

Karen常に自分は正しい、自分の主張や権利は受け入れられて当然だという考えを持っています。

そのため店やレストラン等で自分の主張が通らないと「責任者を出して」と言い、どうしても主張が通らないと警察に電話したり怒鳴ったり暴力をふるったりするようです。

本人からすると、自分は正しいのに不当な扱いを受けた思っているのが厄介なところですね…。

 

よくSNSでKarenの動画がバズっていますが、その中でも特に有名になったのはCentral Park KarenKaren and Kenだと思います。

NYのCentral Parkにて、黒人男性がリードを付けずに犬の散歩をしていた白人女性に

「(エリアのルールに従って)犬にリードを付けてほしい」

と丁寧にお願いしたところ、女性は「黒人男性に脅された」と言って警察に通報したということが起こりました。

男性はこの女性が通報する様子を動画に撮影していて、男性の家族がTwitterに動画を挙げてバズりました。

この女性はCentral Park Karenと呼ばれています。

 

黒人が多く参加していたデモ隊が家の前を通ったというだけで、白人夫婦がライフルと拳銃を向けたという動画も有名になりました。

この夫婦はKaren and Kenと呼ばれています。

 

BuzzfeedのThe Original Of The Karen Memeという動画の中に、Karenという名前で生きている女性たちが出てきます。

彼女たちの意見が興味深いので、ぜひ見てみてください。

 

以上、2020年によく使われた単語についてご紹介しました。

 

今年も私の記事を読んでいただき、本当にありがとうございました。

皆さんの英語学習に少しでもお役に立てていればうれしいです。

来年も何卒よろしくお願いします!

 

(written by Yona)

 

アメリカ合衆国テキサス州在住。
メキシコ系アメリカ人の主人と結婚後、渡米。
現在、スペイン語習得に向けて勉強中。

アメリカやメキシコの文化・イベント、日常会話で使える表現・単語を紹介しています。

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[ Pandemic, BLM, Karen!2020年によく使... ]Yona,日常英会話2020/12/22 17:05