そんなに寛容でいいの?アメリカの返品事情

アメリカ在住のYonaです。

最近、そろそろ秋物に入れ替え始める季節ということで、モールやお気に入りのファッションブランドが大型セールをしています。

私もショッピングに出かけ、かわいい商品を購入することができ大大大満足!

ただ、一部オンラインで購入した商品がイメージと遠くかけ離れており、返品することになりました。

 

ということで今回は、

・日本とアメリカの返品に関する考え方の違い
・返品方法と必要となる可能性が高いもの

をご紹介します。

 

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返品に関する考え方の違い

日本の場合、返品・交換はそもそもしない、できないものとして買い物をしますよね。

お店に返品をお願いするのは不良品などよっぽどの場合のみのように思います。

客の個人的な理由での返品・交換はお店に断られることもあります。

 

一方で、アメリカは基本的に返品・交換に対して非常に寛容的です。

購入場所(店舗かオンラインか)に関係なく、返品・交換に柔軟に対応してくれる印象です。

 

例えば、

「試着せずに購入した洋服が驚くほど似合わなかった!」

のような客の個人的な理由でも、返品交換もしくは返金に応じてくれるお店が多いです。

返品可能なお店では、店員さんも嫌な顔一つせずに対応してくれます。

 

驚くのは、もう既に使用してしまっていても返品できる場合が多いことです。

例えば調理道具などは、使ってみたらイメージと違ってショック!という場合もありますよね。

そういう場合でも、お店のポリシーに沿っていれば返品できます。

 

もちろんお店によっては返品できないこともあります。

例えば、私がよく行く大手の$1均一のお店は返品を一切受け付けないルールです。

 

また、返品できる条件が厳しい場合もあります。

返品できるのは購入後1ヵ月以内のみ、セール品は返品できない、商品の状態が悪かったらダメなどなど…

特にここ数年は、大手のお店のポリシーが少しずつ厳しくなってきているように思います。

 

そのため、返品する可能性のある場合は必ず購入店のポリシーを確認しましょう。

例えば店員さんに

How do you do returns?
(返品はどのようにしますか?)

What is your refund/return policy?
(返金/返品ポリシーはどんなですか?)

 

と聞くと教えてくれます。

大手ならWEBサイトでも確認できます。

 

私は日本での買い物の癖が身に沁みついているのであまり返品はしませんが、一度だけこの寛容さの恩恵を受けたことがあります。

それは、メキシコに住んでいる主人の親戚の赤ちゃんにプレゼント選んでいたとき。

とってもかわいい洋服を見つけたのですが、正確なサイズがわかりませんでした。

そこで、同じデザインをサイズ違いで購入し、サイズが合わなかったものは後でアメリカに帰ってきてから返品しました。

お店に何度も足を運ばなければならないので時間はかかってしまいますが、どうしても…という場合は本当に便利な制度だと思います。

 

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返品方法と必要となる可能性が高いもの

これまでの経験からこれは必要だと思われるものを挙げていきます。

前述の通り、返品ポリシーは購入したお店によって異なりますので、店員さんに聞くかWEBサイトで確認するなどしましょう。

店舗で購入した場合

店舗で購入したものを返品したい場合は、基本的に返品したいものを持って購入店舗の返品カウンターに行きます。

普通のレジで受け付けてくれる場合もあれば、サービスカウンターで返却する場合もあります。

また大手の場合は、購入した店舗でない別の店舗でも返品を受け付けてくれる場合もあります。

必要に応じてWEB等で調べてみてください。

カウンターで必要になる可能性が高いものはこちらです。

・返品する商品(商品にタグがついていること)
・購入時にもらったレシート
・購入時に使ったクレジットカード、もしくはデビットカード

 

注意したいのは、返品する商品のタグを切ってしまうと返却できない可能性もあることです。

商品の状態によっては返品を断られる場合もあるので、個人的には袋や箱もできるだけキレイに開けておくこともお勧めします。

また、お店にもよりますが、レシートが無くても返品に応じてくれるところもあります。

その場合は、電話番号や購入時に使用したカード情報からお店のシステムで購入情報が確認できれば返品してくれます。

 

返金してほしい場合は、購入したカードに返金されるか、現金を返金されるか、ストアクレジットというそのお店で使えるポイントに返還して返金してくれます。

もちろん、お店によっては現金では返金できない、ストアクレジットでしか返金できないというようにポリシーが異なります。

 

以下に例として、返金で対応してほしい場合の店員さんとの英語のやり取りを書きます。

Staff(以下S): Hello, How are you?
(こんにちは、いかがお過ごしですか?)

Customer(以下C): Good, thanks for asking. I’d like to return this, please.
(元気です、聞いてくれてありがとうございます。こちらを返品してもらいたいのですが。)

S: Would you like a refund or exchange?
(返品ですか?交換ですか?)

C: Refund please.
(返品でお願いします。)

S: Do you have the receipt?
(レシートはお持ちですか?)

C: Yes, here it is.
(はい、こちらです。)

S: Let me see… I found your purchase in the system. Do you want me to refund it to your credit card or would you like store credit?
(確認致しますね。システムでご購入を確認しました。クレジットカードにご返金致しましょうか、ストアクレジットに致しましょうか?)

C: To the credit card, please. This is the card I purchased it with.
(クレジットカードでお願いします。こちらが購入した際に使ったカードです。)
※カードを出さなくてもシステム上で処理してくれるところもあります。また、購入時に使用したカードではない別のカードに返金してくれる場合もあります。

S: Awesome… I’ve refunded $29.99 to this credit card. Here’s your card back. Is there anything else I can help you with today?
(クレジットカードに$29.99を返金致しました。カードをお返しいたします。本日は他にお手伝いできることはございますか?)

C: No. That’s all. Thank you.
(いえ、これで全部です。ありがとうございます。)

S: Great. Have a nice day.
(ありがとうございました。良い一日をお過ごしください。)

C: You too.
(あなたも!)

 

返金ではなく購入品を交換したい場合は、同じ種類の新しい物に交換する事もできますし、全く別の商品に交換して差額を払ったりすることもできます。

店舗によって先にカウンターに返品を行ってから交換したい商品を選びに行かなければならない場合と、先に交換したい商品を選びに行って良い場合があります。

後者の場合は、店員さんかセキュリティさんに

I want to return and exchange this for a different item. Do I need to go to the counter or can I pick a replacement first?
(これを返品して別の商品に交換したいです。先にカウンターに行った方がいいですか?それとも先に交換品を取りに行ってもいいですか?)

などと聞いておくと良いです。

後々万引きを疑われてややこしいことになるのを防げます。

 

オンラインで購入した場合

オンラインで購入した場合、まずは返品したい注文のページかヘルプに行って返品方法を確認しましょう。

恐らく、オンライン上で返品の申請をするか、届いた荷物の中に入っている返品申請用紙に必要事項を記載して返送するかになると思います。

サイトや用紙の指示に従ってどの商品を何故返品したくて、返金してほしいのか交換してほしいのか…等を記入します。

その後は指定の配送会社を使って返送するか最寄りの店舗に持って行って返品するかになります。

特に大手のお店の場合は、返送する時に専用の返送用ラベルが必要な場合があります。

届いた荷物の中に含まれていたり、WEBでダウンロードして印刷しなければいけなかったり、方法は様々なのでお店に確認しましょう。

 

また、送料に関しても、自己負担になる場合も店舗側が持ってくれる場合もあり、お店によって様々です。

私は不要な商品に返送料を払いたくないので、オンラインで購入する際はできるだけ「Free Return」と明記されている返送料が無料のサイトを使うようにしています。

 

ちなみに、オンラインで返品する場合でも商品のタグは切らないようにしましょう。

商品タグを切ってしまうと返金・交換してもらえない可能性があります。

また、箱や袋は返品の際に使用できるので、キレイに開けたほうが良いです。

 

ギフトの場合

誰かから頂いたものを返品するのは忍びないですが…ギフトも返品する事ができます。

プレゼントを送る側の人が「Gift Receipt(ギフトレシート)」という値段が記載されていないレシートをプレゼントに入れてくれている場合があります。

例えばプレゼントのサイズが合わなかったり不良品だったり、気に入らなかったりした場合にこのレシートを使って返品・交換できるようになっています。

そのレシートと商品をもって、最寄りの店舗に行くと返品・交換をしてもらえます。

 

以上、アメリカの返品事情についてご紹介しました。

 

(written by Yona)

 

アメリカ合衆国テキサス州在住。
メキシコ系アメリカ人の主人と結婚後、渡米。
現在、スペイン語習得に向けて勉強中。

アメリカやメキシコの文化・イベント、日常会話で使える表現・単語を紹介しています。

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[ そんなに寛容でいいの?アメリカの返品事情 ]Yona,日常英会話,海外生活2019/07/28 21:44