※※※ この記事は映画「リメンバー・ミー」のネタバレを含みます。 ※※※
アメリカ在住のYonaです。
ディズニーの最新映画「リメンバー・ミー」の舞台はメキシコ!
メキシコ系の家族に嫁いだ私が、映画に出てくるメキシコの伝統行事や音楽、言葉を紹介しています。
今回はネタバレを含む復習編です。
映画のセリフの中から日常会話で応用して使えるものをご紹介します。
是非覚えて使ってみてください!
前回までの記事をまだご覧になっていない方はこちらをチェック!
Contents
- 1 セリフに使われている英語表現や単語
- 1.1 Dead as a doorknob.
- 1.2 One hiccup.
- 1.3 Don’t yank my chain.
- 1.4 Cause I happen to know where he’s rehearsing!
- 1.5 Come on, stop pestering the celebrities.
- 1.6 Pronated.
- 1.7 My lasso⁉ My femur!?
- 1.8 Our memories… they have to be passed down by those who knew us in life.
- 1.9 Come on, yell! Belt it out!
- 1.10 Please be on the lookout for a living boy.
- 1.11 Answers to the name of Miguel.
- 1.12 Oh you’re one to talk.
セリフに使われている英語表現や単語
紹介したい単語や表現はたくさんあるので、今回は
ヘクターと出会ってヘクターと喧嘩別れするまでのシーン
からセリフをピックアップしました。
Dead as a doorknob.
Dead as a doorknob.
訳:完全に死んだ。
ヘクターがミゲルにガイコツメイクをするシーンでこのセリフが出てきます。
Dead as a doorknob.は、完全に死んだ、身動きが取れない、成功の見込みが全くないという意味です。
本当はdoorknobではなくdoornailが正解で、
ドアの釘のようにハンマーで打ち付けられて身動きが取れず死んだようになってしまう
という意味の言葉です。
誰かが間違ってdoorknobと言ったのが広まってしまったのか、すでに辞書で紹介されるほど広く使われる言葉になっています。
One hiccup.
One hiccup.
訳:ひとつ問題が。
ヘクターがミゲルに対してErnesto de la Cruzを見つけるのを手伝う代わりに生者の世界に写真を置いてほしいとお願いする場面で使われるセリフです。
Hiccupはしゃっくりという意味ですが、ここでは小さな問題という意味で使われています。
Don’t yank my chain.
Don’t yank my chain.
訳:俺を騙そうたって無駄だぞ。
Ernesto de la cruzに会いに行くと言うミゲルに対してヘクターがもう少し簡単に会えそうな家族はいないのかと聞くシーンでこのセリフが出てきます。
yank one’s chainは、その人をからかう、騙す、困らせるという意味があります。
yankには引っ張るという意味があるのですが、犬がつながれている鎖をグイっと引っ張って犬をいじめるというイメージからこの熟語が生まれたのだそうです。
Cause I happen to know where he’s rehearsing!
Cause I happen to know where he’s rehearsing!
訳:Ernestoがリハーサルしている場所に心当たりがあるからさ!
Happen to 動詞で、たまたま~する、ひょっとしたら~する、図らずも~するという意味があります。
Happen to knowにするとひょっとしたら知っている、つまり、心当たりがあるという意味があります。
また、疑問形Do you happen to know~?にすると、ひょっとして~について知ってたりしませんよね?という意味になります。
もしかしたら知らないかもしれないという可能性が高い場合に使われます。
Come on, stop pestering the celebrities.
Come on, stop pestering the celebrities.
訳:ほら、有名人達を困らせるのはやめなさい。
フリーダ・カーロの工房でヘクターがミゲルを見つけて言うセリフです。
Pesterは、人を困らせる、しつこくせがむという意味があります。
Annoyやdisturb、botherなどと類語になりますが、Pesterは他の単語に比べてしつこいというイメージが強いです。
Pronated.
Pronated.
訳:回内足
アレブリヘのペピータが子供の足跡を見つけ、おじさんおばさんたちがミゲルのだと判断する時にこの言葉が使われます。
Pronatedは、回内した状態を表す形容詞です。
ここでは足の状態の事を指していて、骨が歪んでかかとが内側に入りすぎてしまい足の小指側が上がったような状態のことを意味します。
日本語ではこの状態を回内足と言い、回内足の影響で土踏まずが潰れて扁平足になったり外反母趾を引き起こすこともあるそうです。
逆に外側に歪んでしまう回外足というものもあるのですが、回外足は英語でsupinationと言います。
My lasso⁉ My femur!?
My lasso⁉ My femur!?
訳:俺の投げ縄みたいにか!太ももの骨みたいにか!
忘れられたガイコツたちが暮らしているエリアで、ギターを貸してほしいというヘクターにChicharron(チチャロン)が言うセリフです。
まず、ギターの持ち主であるおじさんの名前、Chicharronについてです。
Chicharronというのはメキシコの食べ物の名前でブタの皮を揚げたものの事です。
スーパーでもお肉屋さんでも買うことができます。
そのままスナックとして食べても美味しいですし、料理に混ぜてもとても美味しいです。
Lassoは投げ縄です。
カウボーイが家畜をとらえる時に使っている縄の事です。
Femurは太ももの骨の事です。
映画の中ではChicharronの太ももが金属の棒になっていましたよね。
ちなみに、
・膝の皿と呼ばれる膝蓋骨はpatella
・スネ側の骨の脛骨であるtibia
・ふくらはぎ側の骨である腓骨はfibula
と言います。
Our memories… they have to be passed down by those who knew us in life.
Our memories… they have to be passed down by those who knew us in life.
訳:俺らの記憶は、生きている時に知り合った人によって伝えられなければいけないんだ。
Pass downは次の世代に伝えるという意味です。
このPass downは覚えておくと便利な表現です。
例えば、海外の方に日本の伝統について紹介する時に使えます。
The way to make this sake is passed down from generation to generation.
(このお酒を造る方法は、代々受け継がれているものなんだ。)
Pass down from generation to generationは先祖代々伝わってきたという意味になります。
Come on, yell! Belt it out!
Come on, yell! Belt it out!
訳:ほら、叫べ!大声を出せ!
ヘクターがステージ裏で緊張するミゲルに緊張をほぐす方法を教えるところで出てくるセリフです。
Belt it outは大声で歌う、力強く歌う、熱唱するという意味です。
Belt outは体から全て投げ出すようなイメージの言葉です。
ここでは声を出して緊張をほぐそうとしているので歌うというよりは単に大声を出せという意味になります。
Please be on the lookout for a living boy.
Please be on the lookout for a living boy.
訳:生きている男の子を探してください。
ミゲルとヘクターがステージから降りた後、MCが観客にアナウンスするセリフに出てきます。
Be on the lookout forは、~に目を光らせる、~に気を付ける、~を注意して探すという意味です。
句動詞のLook out forも同じ目を光らせるという意味で使えます。
Look out forには他にも世話をするという意味がありますが、
Be on the lookout forは世話をするという意味では使えませんので注意しましょう。
Answers to the name of Miguel.
Answers to the name of Miguel.
訳:ミゲルという名前です。
上と同じアナウンス内でのセリフです。
Answer to the name ofは、~という名前だ、~と呼ばれているという意味です。
この名前で呼ばれたら返事をするというイメージになります。
人だけでなくペットにも使える文章です。
The dog answers to the name of Izzy.
(その犬はIzzyという名前です。/その犬はIzzyと呼ぶとやってきます。)
Oh you’re one to talk.
Oh you’re one to talk.
訳:人の事言えないくせに君が言うなよ。
ミゲルがヘクターと言い合いをしている時に出てくるセリフです。
You’re one to talkは、君が言うな、人のこと言えないくせに、という意味になります。
自分もやっているくせにそれを棚に上げて人に指摘しているイメージです。
あまり喧嘩はしたくないものですが、会話で使える知っていると便利な言葉です。
映画「リメンバー・ミー」には、紹介したいフレーズや単語はまだまだたくさんあるので、次回も映画のセリフの中から英語表現をご紹介します!
引き続きお楽しみに!
<映画「リメンバー・ミー」で英語学習シリーズ①~⑥>
(written by Yona)
アメリカ合衆国テキサス州在住。
メキシコ系アメリカ人の主人と結婚後、渡米。
現在、スペイン語習得に向けて勉強中。
アメリカやメキシコの文化・イベント、日常会話で使える表現・単語を紹介しています。