アメリカ在住のYonaです。
ディズニーの最新映画「リメンバー・ミー」の舞台はメキシコ!
メキシコ系の家族に嫁いだ私が、映画に出てくるメキシコの伝統行事や音楽、言葉を紹介しています。
前回は、メキシカンミュージックのRanchera(ランチェラ)やMariachi(マリアチ)についてご紹介しました。
第3弾である今回は、セリフに出てくる英語とスペイン語についてです。
これから字幕版で映画をご覧になる方のために、スパングリッシュについてや、
映画の中に出てくる重要な英単語とスペイン語単語をご紹介します。
今回は予習編なので、できるだけネタバレにならないようにピックアップしました。
※※※ セリフの詳しい解説は以下の記事でご紹介しています ※※※(ネタバレあり)
「リメンバー・ミー」の英語はスパングリッシュ!
リメンバー・ミーの舞台はメキシコ。
それを表現するため、映画のセリフは
Spanglish(スパングリッシュ)
になっています。
Spanglishとは、英語とスペイン語が混ざっている言葉のことです。
英語を話しながらもところどころにスペイン語の単語が入ったり、英語の発音がスペイン語訛りになったりします。
スペイン語を勉強したことが無い方や、初めてメキシカン訛りの英語を聞く方は、この映画の英語に驚いてしまうかもしれません。
ただ、この映画は世界中の人が見る映画です。
スペイン語がわからなかったり、英語の訛りで一瞬わからなくなっても、映像や他のキャラクターのセリフから想像して補うことができるようになっています。
最初は頑張らないといけないかもしれませんが、すぐに慣れるはずです。
ちなみに私はメキシコ系の家族に嫁いだので、家族とは英語とスペイン語を混ぜて会話します。
まさにこの映画の主人公ミゲルの家族のような状況です。
また、私が住んでいるテキサス州にはメキシコからの移民がたくさんいます。
特に私が住んでいる場所はメキシコとの国境が近いため、メキシカンスパニッシュを話す人の割合が非常に多いです。
映画のように家の外でもスペイン語を話している人は少なくありませんし、接客をスペイン語でしてくれる人もたくさんいます。
「リメンバー・ミー」を見る前に覚えておきたい英単語
前々回のブログでお話した通り、「リメンバー・ミー」は、死者の日のメキシコが舞台になっています。
メキシコでは年に一度だけ、亡くなった方の魂が現世に戻ってくるという言い伝えがあります。
家族のもとに帰ってくる魂を盛大に迎えるのが死者の日です。
そこで覚えておきたい英単語がこちらです。
Ancestor : 先祖
Spirit : 魂
Petal : 花びら
Land of the living : この世
Land of the dead : あの世
Great-great-grandfather : 曽曽おじいちゃん
Great-great-grandson : 玄孫(曾孫の息子)
Have a toast / Make a toast : 乾杯する
Land of the deadは、映画の中では死者の国と訳されています。
死者の国から生者の国に国境を越えて旅行に来るように聞こえますね。
上ではGreat-great-grandfatherやGreat-great-grandsonについてご紹介しました。
Great-grandfatherが曽おじいちゃん、
Great-grandsonが曾孫という事を基本形として覚えておきましょう。
そこから1つ遠くなるごとにGreatを足していけばOKです。
また、死者の日のパーティにお酒は不可欠です。
Have a toastやMake a toastは乾杯するという意味です。
映画でも何回か出てくるので探してみてくださいね。
次に、メキシコは人口の約90%がカトリック系の宗教を信仰しています。
死者の日もカトリックの風習と昔メキシコの地に栄えたアステカの風習がミックスしてできたものと言われています。
Blessing : 神からの恩恵、神へのお願い、幸せにしてくれるもの、目上の人からの許可や承認
Curse : 呪い、失礼で攻撃的な言葉
Blessingは、日常会話で使われる単語にも関わらず、非常に日本語に訳しにくい単語です。
辞書で調べると「祝福」や「恩恵」と出てきますが、これだと文章に合わず理解しにくい場合があります。
そんな時は、
幸運だな、幸せだなと思わせるような物や事柄を意味したり、
自分が行う行動や計画に対して目上の人から下される許可のようなものを意味することがある
と覚えておきましょう。
また、上では名詞のCurseに対する日本語訳をご紹介しましたが、動詞で使われる場合も多いです。
He is cursed.
(彼は呪われている。)
最後に、前回のブログにも登場したミゲルの憧れの歌手Ernest de la cruz(エルネスト・デ・ラ・クルス)。
彼の名言は、ミゲルをはじめとした彼のファンたちに勇気を与えているようです。
Seize your moment.
(チャンスをつかめ!、きっかけをつかめ!)
Seizeには、つかむ、ぎゅっと握る、捕らえるという意味があります。
成功のきっかけはいつでも見つけられるわけではありません。
この言葉は、その一瞬を逃さずにしっかりつかめ!という意味になります。
あれ?チャンスを掴むってTake a chanceじゃないの?と思った方は、こちらの記事をご覧ください。
「リメンバー・ミー」を見る前に覚えておきたいスペイン語単語
映画の中では、リアクションや名前など、想像しやすい簡単なものがスペイン語になっています。
まずは挨拶と感謝、返事から始めましょう。
Hola(オラ) : こんにちは
Bienvenidos a todos(ビエンベニードス・ア・トドス) : みなさんようこそ
Gracias(グラシアス): ありがとう
Sí(シー) / No(ノー) : はい / いいえ
ちなみに、No thank you.(結構です。ありがとう。)と言いたいときはNo graciasと言います。
次に、家族の呼び名です。
Mama(ママ) : お母さん
Papa(パパ) : お父さん
Tio(ティオ) : おじ
Tia(ティア) : おば
Abuela(アブエラ) : おばあちゃん
Mijo(ミホ) : 私の息子
MamaやPapaはおばあちゃんやおじいちゃんに対しても使うことができます。
また、映画の中でAbuela(おばあちゃん)のことをAbuelitaと呼んでいることがあります。
単語の大きな意味としては基本同じですが、
itoやitaを単語の後ろにつけると対象の物や人を小ささやかわいさを強調する事ができます。
主人公ミゲルもMiguelititititoとitoをたくさんつけて呼ばれている場面があります。
映画の中では他の単語に対してもitoやitaを付けて言っている部分がたくさんあるので、ぜひ探してみてください。
最後に日常会話でもよく使うリアクションやフレーズです。
Ay-ay-ay(アイヤイヤイ) : あらまぁ、おいおい
Oye(オイェ) : ねぇ!(呼びかけ)
Mira mira(ミラミラ) : 見て見て
Vamonos(バモノス) : 行こう
私がメキシコ系の主人の家族とよく話すようになって、一番最初に覚えたのがこの4つです。
本当にたくさん使うので、メキシコの旅行に行く際も使えると思います。
最後に紹介したいのが、Areblijes(アレブリヘス)です。
これはメキシコのオアハカで売られている木彫りの人形の事です。
非常にカラフルで美しい人形で、主に観光客向けの工芸品として売られています。
Areblijesが映画にどんな形で登場するのか…
映画を見てぜひ確認してみてください!
いかがでしたか?
今回は映画「リメンバー・ミー」に出てくる基本的な英語やスペイン語についてご紹介しました。
聞きなれない英語は少し難しいかもしれませんが、ぜひ字幕版も楽しんでください!
※※※ セリフの詳しい解説は以下の記事でご紹介しています ※※※(ネタバレあり)
次回は、映画「リメンバー・ミー」に密かに登場していた実在したメキシコの有名人についてです!
(written by Yona)
アメリカ合衆国テキサス州在住。
メキシコ系アメリカ人の主人と結婚後、渡米。
現在、スペイン語習得に向けて勉強中。
アメリカやメキシコの文化・イベント、日常会話で使える表現・単語を紹介しています。